ネットワールド、マイクロソフトと付加価値流通業者契約を締結~顧客・リセラー向け支援体制も強化


 株式会社ネットワールドは20日、マイクロソフト株式会社と、「Value Added Distributor(VAD:付加価値流通業者)」契約を締結したと発表した。VADは、1月よりスタートした、特定分野の販売を強化するための特別な流通契約で、日本企業でこれを締結したのは、ネットワールドが初めてという。

 今回のVAD契約の対象となるのは、Lync、Exchange、SharePoint、Forefront、System Center、Hyper-VおよびVDI(Virtual Desktop Infrastructure)の各製品群。ネットワールドは、これまでもマイクロソフト製品のディストリビュータとして、国内4拠点を中心に、エンドユーザーならびにリセラーに対してマイクロソフト製品を提供してきたが、今回のVAD契約により、既存の製品群に加えて、VAD契約の対象となるこれらの製品群についても、販売と導入支援を強化するとのこと。

 具体的な取り組みとしては、VAD対象ソリューションの販売強化のため、ネットワールドの約2000社のリセラーを支援するパートナーコミュニティを両社が共同で設立し、システム提案に活用できる情報やトレーニングなど、各種支援プログラムを提供する。また、より多くの新規リセラーがこのコミュニティに加盟できるように、専用のWebサイトやセミナーなどを通じて広く募集をかける。

 さらに、Hyper-VとCitrix製品を組み合わせた仮想デスクトップソリューションなど、ネットワールドの扱うソリューションと、マイクロソフトとのVAD対象ソリューションを組み合わせ、新しいソリューションを両社が共同で開発。ネットワールド、およびそのリセラーを通じて販売を行う。加えて、エンドユーザー/リセラー向けのイベント、セミナーを、今後1年間に、全国で20回以上開催し、1000名以上に対して両社のソリューション、テクノロジ、サービスを紹介する。

 またネットワールドでは、VAD対象ソリューションのサービス体制を新たに構築することを目的として、営業、技術、マーケティングの各部門に専任者を配置し、社内体制を強化する。

 一方のマイクロソフトは、「マイクロソフト パートナーネットワーク」のWebサイトで、VADとしてネットワールドを紹介するとともに、顧客とパートナー企業のマッチングサイト「Microsoft Pinpoint」でも、VADに伴う新しいソリューションを紹介する。

 なおネットワールドでは、マイクロソフトとのVAD対象ソリューションの2011年の売上高および導入社数を、それぞれ前年比50%増加させることを目指すとしている。

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(石井 一志)
2011/1/20 13:54