アイティフォー、データセンターを見える化する「Avocent Data Center Planner」を発売


使用可能な残りの電力量をフロア図上に表示できる
使用可能なラックの空きスペースをフロア図上で確認可能だ

 株式会社アイティフォーは21日、米Emerson Network Powerのデータセンター向けキャパシティ管理ソフト「Avocent Data Center Planner」(以下、DCP)を同日より販売開始すると発表した。参考価格は、1ラックあたり10万円前後。なお、今回の発売にあたり、日本語表示・日本語入力の両機能の追加、オンラインマニュアルの日本語化などが行われている。

 DCPは、データセンターのキャパシティを「見える化」し、管理を効率化するためのソフト。データセンターのラックに設置されているサーバー機器などを、ラック構成図やフロア図で表示し、消費電力、発熱量、重量、ラックスペースなどの情報の「見える化」を行える。

 フロア図やラック構成図の作図は、ドラッグ&ドロップの簡単な操作で行えるほか、作図に必要なラックや機器のイラスト/スペックは、市場に流通している主要製品を網羅する1万種類以上が、DCPのデータベースに登録されているため、機器の型番を指定するだけで図の中へ挿入したり、移動したりできるという。

 また作図時には、機器サイズ、消費電力、発熱量、重量のデータも自動で入力される仕組みで、このデータにそれぞれしきい値を設定し、例えば、発熱量がしきい値の80%を超えたら「赤」、60%なら「オレンジ」、30%未満なら「青」といった段階別で、フロア図のラックごとに表示を行える。さらに、機器の追加や入れ替えもフロア図でシミュレーションでき、変更後の状態が事前に確認できるとのこと。加えて、色表示により「余裕があるラックスペース」をひと目で探し出せ、過剰な設備投資の抑制にもつなげられるとしている。

 なおアイティーフォーでは、DCPを、データセンター事業者やサーバー管理のアウトソーシングサービスを行っている企業を中心に販売する計画で、今後1年間に1億円の販売を目標としている。

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