NTTデータ、クラウドのSSOを実現する認証2製品


 株式会社NTTデータは17日、クラウドサービスに対応した認証2製品「VANADIS Identity Manager」「VANADIS SSO」の新版を発売した。

 クラウドサービスは、多数の企業・利用者が同一のサービスを利用するため、ID管理やユーザー認証がサービス利用側・提供側双方にとって複雑になっている。両製品は、この課題を解決する。

 VANADIS Identity Managerは、システムごとのID/パスワード・システム利用権などの情報管理を統合する製品。膨大なアカウントの統合管理、日本企業独特の商習慣にならった権限管理、それらの発行・変更などの証跡を適切に管理できる。

 新盤では、従来のID管理に必要な機能を踏襲しつつ、クラウド事業者向けの新機能として、SaaSなどで求められるマルチテナント機能、ライセンス管理機能、国際化機能に対応した。

 標準価格は100ユーザーで55万円から。

 一方のVANADIS SSOは、クラウドサービスのユーザー企業向けに、クラウドサービスと自社システムにここにログインすることなく、1回のログインで各システムを利用可能にするシングルサインオン(SSO)製品。

 新版では、利用用途や環境に応じて、新たなエディションを用意した。従来型のWebシステムへのSSOを実現する「VANADIS SSO Web Edition」に加え、クラウドサービスやクライアント/サーバー型システム(Windowsアプリケーション)へのSSOを実現する「VANADIS SSO Cloud Service Edition」を提供する。

 VANADIS SSO Cloud Service Editionでは、利用者のPCに専用クライアントアプリケーションをインストールし、利用者のログイン操作を代行することでSSOを実現。対象システムの改修は不要で、異なるID体系のサービスでも一貫してSSOが可能となる。

 初回ログインで利用する情報としては、VANADIS Identity Managerのほか、既設のLDAPサーバーやActive Directoryも利用可能。加えて、利用証跡出力機能やクライアントアプリケーション配布機能などの管理者向けの機能や、多言語機能なども搭載する。

 標準価格は、両エディションとも100ユーザー時で49万円から。

VANADIS SSO Web Edition/Cloud Service Editionの利用イメージ

 今後、国内外の企業をターゲットに直販、代理店経由の販売、サービスとしての提供による展開を予定。3年間でライセンス費用、導入費用、構築費用を含め、60億円の売り上げを目指す。

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