EMCジャパン、「Greenplum」搭載の統合型DWHシステム


 EMCジャパン株式会社は16日、「MPP(Massively Parallel Processing:超並列処理)」アーキテクチャを採用した統合型データウェアハウス(DWH)システム「EMC Greenplum データコンピューティング・アプライアンス(以下、DCA)」を発表した。2011年1月5日より販売・出荷を開始する。

 DCAは、2010年7月に米EMCが買収した「Greenplum Database」を搭載したDWHシステム。Greenplum Databaseは、Linux環境で稼働するオープンソースソフト(OSS)で、2006年の出荷開始以来、NYSE、T-Mobile、Walmart、Alibabaなど世界各国150社以上で採用されている。

 従来、ソフト単体で販売してきたGreenplum Databaseをテラバイトからペタバイト規模の要件に対応可能な柔軟なハードウェアアプライアンス製品として投入するのが今回のDCA。ハーフラック、フルラック、複数ラックの構成から選択できる。

 Greenplum Database 4.0で構成され、Hadoopで採用される分散処理プログラミングフレームワーク「MapReduce」に対応。このMPPアーキテクチャにより、10TBのデータローディングを約1時間で実行できるのが特長という。

 また、サーバー、ネットワークスイッチ、データベースなどのすべてのコンポーネントが二重化されており、ミッションクリティカル要件に応えるフォールトトレラント機能も実装。大企業に求められる可用性を実現している。EMCジャパンのレプリケーション、バックアップ・リカバリ、重複除外技術とも統合が図られている。

 なお、発売と同時に「Greenplum DCA導入構築支援サービス」も提供する。米EMCのグローバル・サービス部門の専門家が、DCAの導入と最適化を支援するという。

【お詫びと訂正】初出時、販売・出荷時期を1月15日としておりましたが、正しくは1月5日となります。お詫びして訂正いたします。

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