ミラクル・リナックス、仮想化対応を強化したクラスタパッケージ「MIRACLE CLUSTERPRO X 3.0」


 ミラクル・リナックス株式会社は29日、クラスタソフトパッケージの新版「MIRACLE CLUSTERPRO X 3.0」を同日より販売開始すると発表した。NEC製のクラスタソフト「CLUSTERPRO X 3.0」と「Asianux Server 3 ==MIRACLE LINUX V5 SP3」をセットにしたパッケージで、個別にOSを用意する必要がないため、クラスタ環境を短期間に構築できるという。

 MIRACLE CLUSTERPRO X 3.0は、CLUSTERPRO X 3.0を2CPU分(仮想マシン上で利用する場合は2ノード分)のライセンスと、Asianux Server 3 ==MIRACLE LINUX V5 SP3の2ノード分のライセンスをセットにしたパッケージ。新版では仮想化機能が強化され、仮想マシン上で利用する場合はCPU数に制限されない仮想ノードライセンスが追加された。また、仮想マシンの無停止フェイルオーバーなど、仮想環境に特化して可用性を向上させる機能が追加されている。

 さらに、初期構築時や障害復旧時に必要となる、クラスタ間でのミラー同期が高速化されたほか、フェイルオーバー時に最適なサーバーを自動選択するダイナミックフェイルオーバー機能の追加、操作/管理用のインターフェイス改善などが行われている。

 加えて今回は、シングルサーバー向けHAソリューションの「MIRACLE LINUX V5 HA」に「Add-on Alert Service」のオプションパックが追加された。これを使用すると、障害検知時のメール通報、または任意のコマンドを発行して管理者に通知することが可能になり、管理性が向上する。

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