マイクロソフト、UC製品の新ブランド「Microsoft Lync」を正式発表~12月より提供開始へ
クライアントツール「Lync 2010」の画面イメージ |
マイクロソフト株式会社は18日、企業向けユニファイドコミュニケーション(UC)製品群の新ブランド「Microsoft Lync 日本語版」(以下、Lync)を正式に発表した。無償試用版を、同日よりWebサイトでダウンロードできるようにするほか、12月1日より、企業・法人向けに提供を開始する。
Lyncは、Office Communications Server(OCS)の後継として提供される製品群で、オンプレミス型のサーバーソフトウェア「Lync Server 2010」、クライアントソフトウェア「Lync 2010」、クラウドアプリケーションの「Lync Online」、Webブラウザ上で動作する「Lync Web App」から構成される。このうち、オンプレミス製品をまず12月から提供し、クラウド製品については、Office 365の構成要素として、2011年に提供される予定。
Microsoft OfficeやExchange Server、SharePoint Serverといった自社製品との親和性は受け継ぎつつ、OCSと比べて大きく強化されているのは、VoIP関係の機能が充実したことで、これを受け、CAL(クライアントアクセスライセンス)も従来の2種類から3種類に変更となっている。
なお、Lyncの早期導入は国内でもすでに始まっており、関電システムソリューションズ、シャープ、ニコンといった企業で評価が開始されていること。マイクロソフト自身でも、関西支店と、2011年2月に移転を予定している東京本社を対象に、コミュニケーションプラットフォームとして全面導入するとしている。