日立、中堅・中小向け運用管理パッケージ「Hitachi IT Operations」


Hitachi IT Operationsシリーズ

 株式会社日立製作所(以下、日立)は14日、中堅・中小企業向けのかんたん運用管理パッケージ「Hitachi IT Operations」シリーズを発売した。

 Hitachi IT Operationsシリーズは、サーバー・ネットワーク・ストレージの稼働状況と性能を監視して、ハードウェアの安定稼働を支援する「Hitachi IT Operations Analyzer(以下、Analyzer)」と、クライアントPCのセキュリティと資産を管理し、企業のコンプライアンスを支援する「同 Director(以下、Director)」(JP1/Desktop Navigationの後継製品)から成るパッケージソフト製品。

 Analyzerには、予兆検知ノウハウを反映したしきい値があらかじめ設定されており、サーバーのCPU・メモリ使用率、ストレージのディスク空き容量、ネットワークのデータ転送量などに応じ、各機器に対して「警告」「緊急」の2段階で性能を監視できる。

 また、マルチベンダー製品の接続関係と稼働状況をトポロジカルリスト化し、各機器の稼働状況をアイコン表示して、機器間の接続関係を示す線をハイライト表示する。あるハードウェアで問題が発生した際に、根本原因分析機能で膨大なエラー情報を自動分析し、トラブルの根本原因となった機器・要因を可能性順に表示する。

 一方、Directorでは、最新の更新プログラムやウイルス定義ファイルが適用されているか、セキュリティ設定が適切かなど、ノウハウの詰まったセキュリティポリシーを社内のクライアントPCに一括設定する。社外Webへのデータアップロード、添付ファイル付きメールの社外送信、外部記録メディアへの書き込みなど、情報漏えいの恐れがある操作を自動検知することも可能。

 ハードウェアやソフトウェアの資産情報も自動収集するため、資産管理を効率化し、ライセンス違反を抑止できる。

 価格は、Analyzerがで25万2000円/10ライセンス。Directorの基本ライセンスパックが42万円、追加ライセンスパックが6万3000円/10ライセンス。

関連情報