米IBM、スイッチベンダーの米BLADE Networkを買収


 米IBMは27日(米国時間)、ネットワークスイッチおよび関連ソフトを手掛ける米BLADE Network Technologies(以下、BLADE Network)を買収すると発表した。買収は2010年第4四半期に完了する予定で、買収金額は非公開。

 BLADE Networkは、カリフォルニア州サンタクララに本社を置く非公開企業。主に、ブレードサーバーやトップオブラック向けネットワークスイッチに加えて、クラウド・コンピューティングその他のワークロードを、仮想化し管理するためのソフトを提供している。このBLADEのソフトウェアにより、サーバーはネットワークと緊密に統合できるため、多数の仮想マシンを導入してクラウド環境で大規模なアプリケーションを稼働できるとともに、簡素化された管理により複雑性が緩和されるという。

 IBMでは、過去1年半にわたって、ネットワーク業界の主要企業との関係を通じて、ネットワークの中核ビジネスを拡大してきた。同社は、こうしたビジネスの提供を続ける一方で、業界標準をベースにしたBLADE Networkの技術を用いて、容易な管理と導入を行える、効率のよいシステムを作っていくとしている

 なお、IBMとBLADE Networkとは2002年以来協業を進めており、ブレードサーバー「IBM System x BladeCenter」の50%以上は、BLADE Networkの製品を装着、あるいは使用するなど、両社は深い関係を築いていた。

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