米Oracle、クラウドアプライアンス「Exalogic」や次世代業務アプリ「Fusion Applications」などを発表


 米Oracleは9月19日(米国時間)から20日にかけて、プライベートクラウド構築アプライアンス「Oracle Exalogic Elastic Cloud」や、最新データベースアプライアンス「Oracle Exadata Database Machine X2-8」など、複数の製品を発表した。

 もっとも注目されるOracle Exalogic Elastic Cloudは、Java、あるいは非Javaのアプリケーションを高速に動作させるためのアプライアンス。Oracle初のアプライアンスとしてリリースされた「Oracle Exadata Database Machine」のノウハウを生かしており、サーバー、ストレージ、ネットワーク、ミドルウェアなどのコンポーネントをOracleが統合して提供する。

 I/OファブリックとしてはInfiniBandを採用するほか、高速ストレージであるSSDも利用。ソフトウェアは、Oracle WebLogic Serverをはじめとするミドルウェア製品群と、Solaris、Oracle Enterprise Linuxの両OSを組み合わせた。同社によれば、標準のアプリケーションサーバー構成と比べて10倍以上のパフォーマンスを実現するという。

 Oracle Exadata Database Machineの新モデルX2-8では、インテル製CPUを搭載した8ソケットサーバーを2基組み合わせ、128コアのデータベースサーバーを組み上げた。ストレージは最大336TBで。アクセス頻度の高いデータを格納する「Exadata Smart Flash Cache」も、5TB超の大容量を搭載する。また、内部接続は40Gbp InfiniBandを、外部接続には10Gigabit Ethernetを利用するなど、高速ネットワークも統合されている。

 アプリケーションでは、次世代業務アプリケーション「Oracle Fusion Applications」が発表された。モジュラー型構造を採用しているため、既存のOracle Applicationsと共存可能で、ユーザー企業個々の必要に合わせて、次世代アプリケーションへ移行していけるという。

 具体的には、「Financial Management(財務管理)」「Procurement and Sourcing(購買調達)」、「Project and Portfolio Management(プロジェクト・ポートフォリオ管理)」「Human Capital Management(人材管理)」「Customer Relationship Management(顧客関係管理)」「Supply Chain Management(サプライチェーン管理)」「Government Risk and Compliance(内部統制リスクとコンプライアンス)」の7つの異なる製品ファミリを用意。この中で、100以上のモジュールを提供し、幅広い業界および地域からの要望に応えていくとしている。

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