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HP Oracle Database Machine
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米Oracleは9月24日(米国時間)、データウェアハウス(DWH)アプライアンス「HP Oracle Database Machine」を発表した。同時に発表されたストレージ「Oracle Exadata Storage Server」をベースに、事前定義・チューニング済みのOracle Business Intelligence Enterprise Edition(BIEE)、Oracle Real Application Clusters(RAC)を組み合わせた製品。ハードウェアは米HPが担当する。なお、日本での提供は未定という。
HP Oracle Database Machineは、DWHのために構築されたシステムで、64基のIntelプロセッサコアを搭載し、Oracle Enterprise Linuxより構成された8台のデータベースサーバーグリッドと、最大168TBの総ストレージ容量、データベースサーバーへの14GB/秒のデータ帯域を持つ、14基のOracle Exadata Storage Serverのグリッドから構成される。
単品でも販売されるOracle Exadata Storage Serverは、超並列アーキテクチャを採用したストレージ製品。データベースサーバーとストレージの間を通信するデータ量を削減しているほか、より太いパイプで接続されていることから、性能上のボトルネックを解消しているという。また、データ使用量の大きなクエリ処理では10倍以上の速度向上を実現。ミッションクリティカルな可用性と信頼性も備え、大規模なDWHを利用するにあたって、既存のクエリやBIアプリケーションを変更する必要がないとした。
データウェアハウスアプライアンスは、米Netezzaや、米Microsoftに買収されたDATAllegroなどが手がけており、大規模なBIなどで必要とされる、大量のクエリを高速に処理できることから、業界でも注目が集まっている分野。Oracleの参入で、いっそう注目されることになりそうだ。
■ URL
米Oracle
http://www.oracle.com/
ニュースリリース(日本語抄訳)
http://www.oracle.co.jp/news_owa/NEWS/news.news_detail?p_news_code=1928
( 石井 一志 )
2008/09/26 00:01
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