日本IBM、迅速に導入可能な仮想化専用x86サーバー「仮想化推奨モデル」
IBM System x3950 X5 仮想化推奨モデル |
日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は2日、仮想化用途に適したx86サーバー「仮想化推奨モデル」発表した。CPUやメモリ、仮想化OS、ネットワークなどの要素を、仮想化用途に向けて最適に構成した製品で、ブレードサーバー、3Uラック型サーバー、5Uラック型サーバーの3モデルを用意する。
「仮想化推奨モデル」は、CPUやネットワークなどのリソースを効率的に活用できるよう、日本IBMがあらかじめ最適な仮想化環境を構成・検証したサーバー。ブレードサーバー「IBM BladeCenter HX5 仮想化推奨モデル」、3Uラック型サーバー「IBM System x 3690 X5 仮想化推奨モデル」、5Uラック型サーバー「IBM System x3950 X5 仮想化推奨モデル」が提供され、それぞれ50~80台、50~100台、100~250台の仮想マシンの稼働に適した構成になっている。
一般に、仮想化環境で仮想マシンを増やすためには、多くの物理メモリが必要になるが、これを踏まえて「仮想化推奨モデル」では、512GBまでのメモリを増設できる拡張メモリユニット「MAX5」をあらかじめ搭載。サーバー本体に搭載可能な最大数のCPUも搭載しているので、メモリのみを増やすことで、CPUの性能を最大限に活用しながら、仮想マシンの増加に対応できる。
さらに、10Gbpsのネットワーク帯域を分割し、2本のイーサネットケーブルをネットワークに接続可能な拡張ボード「バーチャル・ファブリック・アダプター」を搭載しているので、トランザクション量の異なる多様な業務を1台で効率的に運用できるとのこと。
価格は、「IBM BladeCenter HX5 仮想化推奨モデル」が300万円(税別)から、「IBM System x 3690 X5 仮想化推奨モデル」が473万円(税別)から、「IBM System x3950 X5 仮想化推奨モデル」が800万円(税別)から。出荷開始は、それぞれ、10月29日、10月20日、9月7日を予定している。
これを利用すると、ユーザーは、必要性能の見積もり、必要なオプション製品の個別発注などの作業が不要になるため、迅速に仮想化環境を構築できるという。
また、事前に必要な性能を見積もったり、プロセッサやメモリ、仮想化OSなどのオプション製品を個別にオーダーする手間が省けるだけでなく、必要なオプション製品をサー
バー本体に組み入れたり、稼働検証する必要がない点も特徴。製品が手元に届いてから5分程度で設置でき、電源を入れれば仮想化サーバーとして利用できるという。