ラネクシー、データ保護の統合ソリューション「Cofio AIMstor」を9月より販売開始
CofioのCEO、Tony Cerqueira氏(右)と、ラネクシーの代表取締役社長 二瓶孝二氏(左) |
多くの機能を統合して提供することにより、管理者の負担軽減とコスト削減を実現するという |
株式会社ラネクシーは25日、米Cofio Software(Cofio)の国内総販売代理店のノックスとリセラー契約を締結し、Cofioのデータ保護統合ソフトウェア「Cofio AIMstor」を9月より販売開始すると発表した。
AIMstorは、企業のデータ保護、保全、復元に関する機能を網羅したデータ保護統合ソリューション。CofioのCEO、Tony Cerqueira氏は「今日のデータストレージ業界において、IT管理者は目的に応じて異なった製品でデータ管理を行っているため、管理方法が複雑化し、コストがかかってしまっている」という問題点を指摘。AIMstorは、これを解決するために生まれた製品だとアピールする。
その特長は、単純にファイルバックアップするのみならず、常に差分をバックアップして最新の状態を保存する「CDP(継続データ保護)」、リアルタイムレプリケーションなどの複数の機能を統合している点。バックアップするデータは重複排除機能によって最小限に抑えることも可能なほか、バックアップデータのバージョン管理機能、起動ディスクを用いてシステム環境をまるごと復元する「ベアメタルリストア」機能もサポートしている。
また、バックアップポリシーの作成・管理などについては、バックアップ処理の対象と流れを視覚的に表示する「ワークフローユーザーインターフェイス」を採用し、わかりやすい運用管理を実現。設定した処理の流れをシミュレーションする機能も備えているので、実際にバックアップ作業を行う前に、一連の流れを確認することも可能だ。
さらに、バックアップしたデータを、日付、名称、バックアップ元、バックアップ先などの各種条件から検索する機能により、迅速にリストアしたいデータを探し出せる。加えて、一度書き込んだデータを削除・修正できなくするWORM機能、任意のデータに対するアクセス状況をトラッキングしてログに保存する機能などを用いると、コンプライアンス対策にも十分活用できるとした。
なお、運用にあたっては、バックアップデータやログを保存するリポジトリノード、処理の流れをコントロールするマスターノードの両サーバーを構築した上で、バックアップ対象(ソースノード)にはエージェントプログラムを入れ込む形式になる。
ワークフローユーザーインターフェイスによる管理画面 | AIMstorの構成イメージ |
対応OSは、各ノードとも、Windows Server 2008 R2/2008/2003 R2、Windows 7/Vista SP1以降/XP Professional SP2以降、Linux(カーネル2.6以降)で、Windowsは、Windows XPを除き64ビット版にも対応する。
製品ラインアップ |
ラインアップとしては、ソースノード数1/リポジトリ容量300GBの「Single Server」が4万8000円、ソースノード数3/リポジトリ容量600GBの「Starter Group」が9万8000円。ソースノード数5/リポジトリ容量2TBの「Workgroup」が22万円、ソースノード数10/リポジトリ容量3TBの「Datacenter」が64万円、ソースノード数25/リポジトリ容量5TBの「Enterprise」が146万円。
ソースノード数、リポジトリ容量については、オプションによって上限を拡張することができるほか、CDPやベアメタルリストアといった機能は、Workgroup以上の3製品でオプションを購入することによって利用可能になる。
ラネクシーの代表取締役社長 二瓶孝二氏は、「AIMstorは、常日ごろから重要なデータを保護することを主眼にしており、あまたあるほかのバックアップ製品とは着眼点がまったく異なるもの。調査会社の調査によっても、2010年の投資の重点として、1位と2位に『データ量増大への対応』『バックアップの効率化』が挙げられるなど、ストレージ管理の潜在ニーズが高まっており、当社でもこの製品を取り扱いに加え、ストレージ管理製品をそろえていく」と話し、期待を表明。初年度に5000万~6000万円の売り上げを見込んでいると述べた。