ニフティクラウドAPIのクローズドβ版を公開
ニフティ株式会社は10日、パブリッククラウドサービス「ニフティクラウド」でAPI(クローズドβ版)を公開した。サーバーの各種操作を外部プログラムから実行できる。同日16時よりWebページ上で企業を募集し、抽選の上、クローズドβとして限定的な利用を開始する。併せて、ニフティクラウド利用者へのサポート体制を強化すると発表した。
同APIは、2010年1月より提供しているニフティクラウドにて、サーバーの作成・起動・停止やステータス参照などの操作を、外部プログラムから実行するためのもの。同社が提供済みのコントロールパネルとは別に、これらの操作を実行できる。利用者はサーバー起動・停止の自動化や管理アプリケーションの独自開発が可能。APIへのアクセスにはSOAPを使用する。
提供対象は、Webサービスの基本構造に関する知識、XMLに関する知識、SOAP通信に関する知識、プログラミングに関する知識、ニフティクラウドでのサーバー構築・運用に関する知識を有する企業。8月10日16時より、Webサイト上で募集を開始する。
併せて、ニフティクラウド利用者へのサポート体制を強化。新たに、有人・無人でのシステム監視やCentOSを対象としたサポート、セキュリティ対策を有償で行う「プレミアムサポート」、利用中の仮想マシンごとに詳細な明細書を発行する「明細書発行サービス」、ニフティクラウドの障害やメンテナンス情報のRSS配信を可能とするコントロールパネルの機能強化を実施する。
プレミアムサポートでは、利用者のシステム環境を24時間365日無人監視する「システム監視」、有人監視する「プレミアムパック」、CentOSのトラブルシューティング・コマンド操作をサポートする「CentOSサポート」、CentOSに最新のセキュリティパッチを適用する「パッチ適用代行」を提供する。価格はシステム監視が月額5250円/台など。
一方、明細書発行サービスでは、利用中の仮想サーバー単位で詳細な明細書を発行。月々の利用料金などをPDF形式で提供する。価格は月額1050円/ID。RSS配信機能は無料で利用できる。