日本IBM、企業内の電話資産を活用できるコラボレーションソフト新版


 日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は、企業内の電話システムと連携し、各種の電話端末を有効に活用できるソフト「IBM Lotus Sametime Unified Telephony(以下、Lotus SUT) 8」を30日より提供開始する。

 Lotus SUTは、PBXなどの電話システムと連携し、固定電話、携帯電話、構内PHS、IP電話、ソフトフォンといった各種端末を効果的に活用できるソフトウェア。新版では、IM機能を提供する「IBM Lotus Sametime」と統合して利用することで、電話帳、電話帳からコミュニケーションを取りたい相手の在席情報(プレゼンス)を確認し、1クリックで電話をかけたり、電話会議を開始したりできるようになった。

 また着信時には、指定した端末で通話することや、不在の場合には、状況に応じて適切な端末に自動転送することが可能。相手の場所や使用端末を意識することなく発信できるので、メール以外の手段で、より確実に相手とやりとりを行えるという。

 価格は1ユーザーあたり2万2170円(税別)で、別途IBM Lotus Sametime Standardの購入が必要になる。

 また今回は同時に、Lotus Sametime Standardの新版「同 8.5.1」も発表された。これは、ファイル送信を含むテキストチャットやWeb会議など、リアルタイムのコミュニケーションに最適なソフトウェア。新版では、対応するOSやモバイル機器が拡張され、Windows 7、Mac OS X 10.6、Linuxをサポートしたほか、モバイル機器は従来のWindows Mobile、Nokia、iPhoneに加え、BlackBerry Storm2/Bold2に対応している。

 さらに、Web会議機能の映像品質と安定性が改善され、フルHD解像度(1920×1080ドット)も利用可能になった。

 価格は、1ユーザーあたり1万300円(税別)。

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(石井 一志)
2010/7/29 14:00