Biz∫シリーズに登場、クラウド型業務アプリの開発・実行基盤


Biz∫ APFの概要

 株式会社NTTデータ ビズインテグラルは23日、クラウド型業務アプリケーションの開発・実行基盤「Biz∫ APF(アプリケーションプラットフォーム)」の提供を開始した。

 Biz∫ APFは、Webシステム開発基盤である「Biz∫ intra-mart」の上位に位置する業務アプリケーション開発・実行基盤。Biz∫ APF上で開発されたアプリケーションは、Biz∫の認定基準をクリアすることで、Biz∫製品群にラインアップされる。これにより「Biz∫パートナーは単なるSI開発のみでなく、各社の強みを生かした業界別アプリケーションによるパッケージビジネスを促進できる」(同社)としている。

 特徴は、1)業務アプリケーション開発に適したフレームワークの提供、2)クラウド利用に適したマルチテナント構造、3)アプリケーション共通マスタの種類の拡張、4)DI(Dependency Injection)/AOP(Aspect Oriented Programming)を活用したアプリケーション開発、の4点。

 1)については、Biz∫ APFフレームワークに、業務アプリケーションで必要とされる多くの機構・機能を標準搭載。これにより、アプリケーション開発の生産性を約30%向上できるという。

 2)については、グループ企業のITインフラ統合やプライベートクラウド実現のために、同一環境をマルチテナント(複数企業)で共用する運用形態に対応。さらにシェアードサービスにおいて必要なテナント間の業務代行、業務一括実行をサポートしている。

マルチテナント運用のバリエーションシェアードサービス対応

 3)については、ユーザーや組織などアプリケーションに共通する基本的なマスタに加え、口座や勘定科目などの業務共通マスタを「アプリケーション共通マスタ」として提供。業務アプリケーションの開発工数を削減できるほか、簡単にBiz∫と親和性の高いシステムが構築可能となっている。

 4)については、部品のコンポーネント化・再利用を容易にする技術「DI」や、アプリケーション内に散在する処理を分離し、共通化する技術「AOP」を利用したエクステンション方式を採用するため、開発したモジュールはインターフェイスが変わらない限り、修正や再コンパイルなどの作業が不要となっている。

 NTTデータ ビズインテグラルでは今後、パートナーとの協業により、Biz∫ APFをベースとしたアプリケーション群の充実を図る予定。

アプリケーション共通マスタエクステンション方式
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