ユニアデックスとミラクル・リナックス、CentOSとIBM x86サーバーの一括保守で協業


 ユニアデックス株式会社とミラクル・リナックス株式会社は29日、「CentOS」とIBM x86サーバーの組み合わせに対する保守で協業すると発表した。国内で初めてのハードウェア・ソフトウェア双方に対する24時間365日保守サポートを7月1日より提供する。

 「データセンターなどでは昨今、OSライセンス料の削減を目的に、無償のCentOSを採用するケースが増えている。企業でも今後、プライベートクラウドの構築にCentOSを採用するケースが増えると予測される。一方で、CentOSに対するサポートが必要となった場合に、技術支援を依頼する先がなく、またハードウェアとCentOSの狭間で発生する障害について、ハードウェアベンダーからの正式サポートが受けられないケースも少なくない」(両社)。

 こうした状況に対応するため、両社が共同でCentOSのサポートを開始する。ユニアデックスは過去10年以上にわたり、Linuxサポートに関する技術とノウハウ、経験を蓄積してきた。これと全国約180カ所、24時間365日のマルチベンダー保守体制を生かして、IBM x86サーバーとCentOSに対する一括導入・保守サービスを展開。一方、ミラクル・リナックスは、国産LinuxベンダーとしてIBM x86サーバーとCentOSの組み合わせ検証を行うとともに、ユニアデックスへの後方支援を実施する。

 これによりユーザーは、ライセンス初期投資やランニングコストの抑制が可能。ユニアデックスに一元化された窓口から、IBM x86サーバーに直接インストールされたCentOSと、VMware vSphere上にゲストOSとして稼働するCentOSの双方に対する一括ソフトウェア保守が受けられる。

 提供開始は7月1日より。両社は今回のサービスにより、CentOSの促進を図る考え。

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(川島 弘之)
2010/6/30 06:00