日立情報、最大1000拠点を閉域網で接続するネットワークサービス


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 株式会社日立情報システムズ(日立情報)は24日、企業向けブロードバンドネットワークサービス「NETFORWARD/BB」に、最大で1000拠点まで接続できる多拠点接続用メニュー「クローズドタイプ・ハイパー」を追加すると発表した。主に中堅以上の企業に向けて、同日より提供を開始する。価格は個別見積もり。

 NETFORWARD/BBでは、拠点のアクセス回線に割安なフレッツサービスを利用しつつ、クローズドIP網(閉域網)を利用できる「クローズドタイプ」を提供しているが、従来は、100拠点までの接続が限界だった。

 今回提供する「クローズドタイプ・ハイパー」では、NETFORWARD/BBのバックボーン内に、顧客専用のアクセスコントローラを設置することで、最大1000拠点までの接続に対応した。このアクセスコントローラは東京・大阪・福岡のいずれかに設置され、NTT東日本からもNTT西日本からも接続できるため、これまで東西別々に構築が必要であったクローズドIP網を一本化するし、構築や運用コストと管理負担を大幅に軽減可能という。

 また、アクセスコントローラを介して、通信キャリア各社の回線サービスとの接続も行えるようになったことから、専用線サービスとブロードバンド系サービスを組み合わせた利用や、マルチキャリアによる信頼性を考慮したネットワークの構築にも対応できるとしている。

 日立情報では、大手流通業や飲食業など、全国に多拠点を展開する企業を中心にクローズドタイプ・ハイパーの拡販を進め、2013年度末までに10億円の売り上げを目指す。

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(石井 一志)
2010/6/24 15:37