日本HP、Windows Home Server搭載のSOHO向けNAS-クライアントPCの容易なバックアップを実現
HP StorageWorks X510 Data Vault |
日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)は21日、エントリークラスのSOHO向けNAS製品「HP StorageWorks X510 Data Vault(以下、X510 Data Vault)」を発表した。価格は7万1400円からで、7月12日の出荷開始を予定する。
X510 Data Vaultは、1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-Tポートを搭載し、Windows Home Serverを採用した、エントリークラスの小型NAS製品。Ethernet経由でWindows/Macクライアントを10台まで同時に接続でき、ファイル共有やPCバックアップを簡単に行えるという。
ラインアップには、2TBモデルと3TBモデルを用意する。筐体は14×25×23cm(幅×奥行き×高さ)のコンパクトサイズで、デュアルコアのPentium E5200(2.5GHz)プロセッサと2GBのメモリを搭載し、従来の小型NAS製品と比べて処理速度を向上。HDDは標準で2基搭載するが、内部に3.5型SATAドライブベイを4基備えており、HDDの増設によって最大7TBまでの容量拡張を行えるという。HDDはホットスワップに対応する。
また、USB1 2.0ポート×4とeSATAポート×1も搭載し、外部HDDを接続して、柔軟に容量を拡張できる特徴を持つ。
管理はWebブラウザから可能で、複数のディスクを1つの領域として管理する、シンプルでわかりやすい構成を採用した。また、ドメインサービスを設定することにより、外出先からインターネットを通じてファイルのダウンロード、保存などを実行できる。
PCのバックアップは、スケジュール設定機能によって定期的に行えるほか、更新分だけをバックアップするため、ディスク容量を効率的に利用可能。バックアップ対象PCのHDDが故障した際などには、付属のリカバリCDを利用してデータをリカバリし、復旧作業を容易に行える。
さらに、X510 Data Vault内のデータをフォルダ単位で異なるディスクにバックアップする「フォルダ複製機能」や、USB接続のHDDへの外部バックアップ機能も備えているとのこと。
このほか、「TwonkyMedia」と「iTunesサーバー」が標準でインストールされており、オフィスでの写真や動画でのデモンストレーションに応用できるとしている。