米Amazon傘下のAWS、ストレージデバイスのクラウドデータ移行を郵送で受け付け


 米Amazonの子会社、Amazon Web Services(AWS)は6月10日(米国時間)、ユーザーの外付けストレージデバイスのデータ移行を郵送で受け付ける「AWS Import/Export for Amazon Simple Storage Service(Amazon S3)」の一般提供を開始した。大容量のデータ移行を短期間、安価に処理できるという。まず米国と欧州で始めた。

 AWSが5月に開始したベータ版を本サービスに移行した。外付けのHDDを送ってもらい、データセンターでデータ移行を行う。ネットワーク経由よりも短時間で移行でき、高速ネットワークにアップグレードするよりも安価に済むという。アップロード(Import)とダウンロード(Export)に対応する。

 AWSクラウドへのデータ移行、バックアップ、災害復旧などの用途のほか、顧客とのデータのやり取りをストレージデバイスからオンラインに移行する場合などにも使える。対応するストレージは、eSATA、USB 2.0、内蔵SATAのインターフェイスを持ち、容量最大4TBまでのもの。重さは50ポンド(約23キロ)まで。

 利用には、Amazonから取得したジョブ識別情報やデバイス認証用デジタル署名などを付与して、Amazonにデバイスを郵送する。データセンターで必要な処理を行ったあと、指定した住所に返送される。米国での料金はデバイスの取扱料として80ドル、データロード費用として1時間あたり2.49ドル。別にAmazon S3の利用料金が必要となる。

 同日、ブラウザでAWSのクラウドサービスを管理できる「AWS Management Console」がAmazon S3をサポートしたことも発表した。この機能を利用して、アップロード、アクセス制御設定などができる。

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(Infostand)
2010/6/11 08:50