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日本IBM、オープン系勘定系システム「NEFSS」を刷新しデジタルバンク向け「Digital Core Banking Library」として展開
2026年6月25日 14:08
日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は24日、金融機関向けオープン系勘定系システム「NEFSS(Next Evolution in Financial Services Systems)」を刷新し、デジタルバンク向け次世代クラウド勘定系ソリューション「Digital Core Banking Library」として提供開始すると発表した。
日本IBMが提供する勘定系ソリューション群におけるデジタルバンク向けソリューションを強化するもので、クラウド環境を前提としたアーキテクチャーの採用や、スケーラビリティ・可用性の向上などを通じて、デジタルバンクにおける柔軟なシステム提供を支援することを目的としているという。
NEFSSは、銀行における金融取引の中核を担う勘定系処理を実行する、日本IBMのオープン系勘定系システム。機能を階層ごとに分離し、再利用可能な単位で構成する「階層化・コンポーネント化」を志向している点が特徴で、各機能を独立したコンポーネントとして組み合わせることで、柔軟な拡張や変更を可能としている。
また、業務プログラムは「共通部品」と「個別部品」に分離して設計されており、共通部品は複数業務で再利用しつつ、個別部品により銀行固有の要件に対応する構造を採用している。これにより、高い再利用性を確保しながら、開発効率および保守性の向上を実現してきた。
日本IBMは、NEFSSをオンプレミス中心の構造から、クラウドを前提としたアーキテクチャーに刷新した。スケールアウトによる柔軟な性能拡張や、マルチリージョン構成による耐障害性の向上に加え、AIなど先進技術との連携も見据えた設計を採用することで、長期的な基幹業務運用を支えるクラウド対応基盤としての高度化を図っている。これらの進化を踏まえ、NEFSSを単なる勘定系パッケージではなく、金融機関の成長戦略を支える新たな勘定系ソリューションと再定義し、新たに「Digital Core Banking Library」として展開していくとしている。
今回の刷新は、住信SBIネット銀行株式会社が、NEFSSをAmazon Web Services(AWS)のクラウド環境に全面移行する決定を契機に、NEFSSをデジタルバンク向けの金融基盤として再整理した取り組みを踏まえたものだとしている。
住信SBIネット銀行は2028年初頭を目標に新アーキテクチャーの構築を進めており、将来的に3000万口座規模の処理に対応するスケーラビリティに加え、可用性・安定性・拡張性の向上が見込まれている。また、クラウド活用による運用効率化により、約30%のコスト削減も期待されている。
日本IBMは、デジタルバンク領域の強化だけでなく、フルバンク向け勘定系ソリューションの進化にも継続的に取り組んでおり、同ソリューションにおいては、マルチバンク対応、デジタルコアサービスおよびデータコアサービスの高度化に加え、メインフレームへのAI駆動開発の適用などを通じて、顧客基幹システムのモダナイゼーションおよびシステム統合の効率化を推進している。
また、日本IBMの勘定系ソリューション群は、デジタルサービスの中核を担うDSP(Digital Service Platform)との連携や、AIやセキュリティなどのプラットフォームサービスとの統合を通じて、金融機関のDX施策を包括的に支援する。
日本IBMはこれらの勘定系ソリューション群の展開を通じて、クラウド時代における金融インフラの高度化に向けた取り組みを推進し、金融機関の持続的な成長に貢献していくとしている。

