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NTTドコモビジネス、秘密計算サービス「析秘MPC」で分析AIオプションを提供
データを秘匿化したままAIモデルの学習・推論が可能
2026年6月25日 12:02
NTTドコモビジネス株式会社(旧社名:NTTコミュニケーションズ株式会社)は24日、秘密計算技術を利用してデータを秘匿し、分析を実行するクラウドサービス「析秘(せきひ)MPC」に、新たにAIモデルの学習および推論機能を利用できるオプションメニューを追加したと発表した。
「析秘MPC」は、データを秘匿化したまま複数のサーバーに分散保管し、元のデータやモデルを復元することなく、集計や回帰分析などの統計分析を実行できるサービスである。
今回は同サービスにおいて、AIモデルの学習・推論を行える「分析AI」機能を利用可能なオプションの提供を開始する。これにより、複数の組織が保有する機微データを活用した高度な分析(学習・推論)が可能になるとのこと。
例えば、医療分野においては、希少疾患は症例数が少なく多様なデータ確保が難しいという課題があるという。しかし、この機能を活用することで、複数の医療機関が保有するデータを秘匿化したまま統合し、データ量およびデータのバリエーションを確保したAIモデルの構築が可能になるため、希少疾患研究におけるデータ不足の解消や、予後予測における精度向上が見込め、より実用的な分析AIの実現に寄与するとしている。
また、機微なデータを学習に用いる場合、生成されたモデルにも当該情報の性質が内包されるリスクがあるとのこと。そこで「分析AI」機能では、この前提を踏まえ、機微なデータを用いて構築した学習済みモデルを、秘匿化したままで管理・共有できるようにしており、学習から推論までデータを開示せずに分析を実行できる。
このため、従来は取り扱いが難しかった機微なデータを用いて学習したモデルの活用が可能。医療分野では、患者の臨床データで学習したモデルを開示することなく、他組織のデータに対して予後リスクや病態進行の予測を実施できるとのことだ。
なお、「分析AI」機能を利用するには、通常のプランに加えて、「分析AIオプション(学習・推論)」の利用費用とAPI利用料金が必要となる。
具体的な価格(税込)は、データの前処理・加工機能を回数制限なく利用できるオプション利用費用が月額5万5000円。
API利用料金は、従量課金の場合、ニューラルネットワーク・勾配ブースティング・ロジスティック回帰・k平均法・主成分分析の推論に用いる「AI推論API」が1100円/API、ロジスティック回帰・k平均法・主成分分析の学習に用いる「基本AI学習API」が5500円/API、ニューラルネットワーク・勾配ブースティングの学習に用いる「高度AI学習API」が1万1000円/API。月額固定料金の場合は月額50万円となる。

