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富士フイルムシステムサービスが実証実験、画像認識AIと販売データを活用し商品棚の陳列判断を支援

「NewDays」の1店舗で9月末まで実施

 富士フイルムシステムサービス株式会社は8日、株式会社JR東日本クロスステーションが展開するコンビニエンスストアチェーン「NewDays」の東京都内の1店舗において、画像認識AI技術と販売データを活用し、商品棚の陳列判断を支援する実証実験を開始したと発表した。販売動向の分析結果を可視化・提示することで、スタッフの経験に依存しない売り場づくりの実現を目指すという。実証実験の期間は9月30日まで。

商品棚の撮影から、商品を検出し、販売動向を可視化するまでのイメージ

 今回の実証実験では、売り場の中でも特に商品数が多く、入れ替わりも頻繁に発生する「飲料」と「菓子類」の商品棚を対象に、定期的に更新される販売データと連携させて商品ごとの販売動向を可視化し、陳列判断を支援する仕組みの有効性を検証する。

 具体的には、タブレット端末で商品棚を撮影すると、独自の画像認識AIが商品を検出し、商品ごとの販売データと連携させ、売れ筋商品や販売が伸び悩む商品を分析して、その結果を画面上で視覚的に表示する仕組み。これにより、商品ごとの販売動向を直感的に把握し、商品の配置変更や入れ替えの判断を行いやすくすることを目指すとした。

飲料の商品棚をタブレット端末で撮影し(左)、商品ごとの販売動向を可視化(右)

 なお、飲料や菓子類は商品の形状やパッケージが類似しているほか、陳列状態によって商品の見え方にばらつきが生じるため、実店舗の商品棚における画像認識は難易度が高い領域とされてきた。

 そうした状況に対応するため、今回の実証実験では、店舗の商品棚を疑似的に再現した学習データの活用と、新商品でも追加学習なしで商品を識別できるAI技術により、多様な陳列パターンがある実店舗で運用できる仕組みを導入しており、高精度な商品識別を実現するとのことだ。

 富士フイルムシステムサービスは今後、今回の実証実験の結果を踏まえて、商品の販売動向の可視化に加え、商品の品ぞろえや陳列位置の変更などを支援する機能の検討を進めていく考えで、複数店舗での展開を視野に入れながら、小売店舗の運営効率化および売上強化に寄与するサービスとして、実用化を目指すとしている。