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SCSK、システム開発・保守における生成AI活用を推進するAI駆動型開発基盤「DevCond.AI」を導入開始
2026年6月2日 10:00
SCSK株式会社は5月29日、システム開発・保守における生成AI活用を組織的に推進するAI駆動型開発基盤「DevCond.AI」を開発したと発表した。
SCSKは2024年10月に、生成AIの活用を最大化するAI駆動型開発プラットフォーム化に関する概念実証を開始した。今回、概念実証で得られた知見を踏まえ、開発・保守業務で利用できる機能、成果物の生成・管理・再利用の仕組み、セキュリティ・ガバナンスを備えた開発基盤として整備し、SCSKの開発現場および顧客向け案件で活用を4月に開始した。
基盤の導入により、顧客のシステム開発・保守において、AI 活用による生産性向上、ノウハウ共有による品質の向上を実現し、顧客価値提供の高度化を推進していく。
SCSKは、生成AIは設計書やテストケースの作成、レビュー、既存システムの仕様把握など、システム開発・保守のさまざまな工程で活用が進んでいる一方で、個別のツール利用の場合、成果物やノウハウが案件ごとに分散し、品質・セキュリティ・権利管理などの観点で統制の難しさといった課題が生じると説明する。
今回のリリースは、概念実証段階で確認した有用性や課題を踏まえ、AI駆動型開発を一部の取り組みにとどめず、SCSKとして組織的に活用していくための共通基盤として位置付けるものだとしている。
DevCond.AIは、単体の生成AIツールではなく、システム開発・保守のライフサイクルにおける生成AI活用を支える共通基盤。要件定義・設計・テスト・保守といった各工程において、成果物の作成支援、レビューや既存システムの可視化に利用できる。また、生成AIが作成した成果物や実行履歴をデジタルデータとして蓄積し、案件内での再利用や品質確認を容易にする。これにより、開発現場における属人的なノウハウを組織知として活用し開発全体の品質向上につなげる。
DevCond.AIは、SCSKの開発標準や案件特性に応じて必要な機能を選択利用できるほか、コード生成、テスト自動化、CI/CD、プロジェクト管理などの領域では他のツールとの組み合わせ・選択利用も視野に入れ、特定の技術やツールに過度に依存しない開発・保守用基盤として利用できる。
SCSKは、多くの企業では、既存システムの仕組みを理解できる人が限られ、ブラックボックス化や技術の老朽化が課題となっていると説明。SCSKはDevCond.AIを活用したソースコードからの仕様書生成や各種情報の精査機能により、属人化を排除したデジタルな運用保守への転換、および、再開発対象システムの可視化を提案していくとしている。
現在すでに社内を含む5案件にDevCond.AIを適用しており、20案件のPoCを実施中で、SCSKは今後も、DevCond.AIを通じてAI駆動型開発の実践を拡大していく。また、AIエージェント開発機能の追加や、インターフェイスのAIエージェント化を実施、AIエージェントを中心とするAIネイティブ開発に対応し、技術戦略「技術ビジョン2030」に掲げる生成AI活用による生産性向上と顧客への提供価値の高度化を推進していくとしている。
