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日鉄ソリューションズ、AIエージェント「Agentforce」とウイングアークのクラウド帳票サービス「SVF Cloud」を連携
2026年5月25日 08:00
ウイングアーク1st株式会社(以下、ウイングアーク)は22日、日鉄ソリューションズ株式会社が、営業部門の業務効率化を目指す「ミドルオフィスプロジェクト」の一環として、Salesforceの提供するAIエージェントプラットフォーム「Agentforce」とウイングアークのクラウド帳票サービス「SVF Cloud for Salesforce(以下、SVF Cloud)」を連携させた、「見積作成エージェント」を構築したと発表した。
日鉄ソリューションズは、2030年に向けたビジョン「Social Value Producer with Digital」を掲げ、新たな価値共創のエコシステムを目指し、デジタル技術を駆使した共創を推進している。同社では、営業担当者が事務作業に追われ、顧客提案などの本来の業務に注力しきれていない現状を改善するため、2024年10月に「ミドルオフィスプロジェクト」を始動し、その中核テーマとして「見積作成業務の自動化」に取り組んだ。
従来の見積業務の課題としては、見積作成に1件あたり30分〜1時間かかり、毎月500社を超える企業に向けての事務工数が膨大になっていた。また、リードタイムが長期化し、見積金額に応じた承認フローが滞留することで、送付まで最短でも1〜2営業日を要していた。業務の属人化という面でも、ベンダー問い合わせが必要な製品など、プロセスが複雑化していた。
これらの課題を解決し、スピーディかつ正確な見積提供を実現するため、AIによる自動化と帳票出力基盤のクラウド化が決定された。
全社AI活用を前提とし、変化に迅速に対応できるサービスの選定が前提となり「SVF Cloud」が採用された。
採用ポイントとしては、Agentforceとの親和性が高く、アドオンツールとしてデータのマッピングが容易で、帳票の開発工数を大幅に削減できる点や、GUIベースの直感的な操作により、既存の帳票レイアウトをそのまま再現でき、運用を変えずに迅速な開発が可能な点、現場からの細かな修正依頼に1日程度で対応可能な柔軟性が挙げられている。
2025年8月より一部の顧客を対象に運用を開始したことで、工数削減と本来業務への集中が可能となり、見積作成業務が限りなくゼロに近づき、営業担当者や承認者が本来の付加価値の高い業務に専念できる環境が整備できた。リードタイムの削減という面でも、顧客がポータルサイトのAIチャットから必要な項目を選択して、直接見積書を自動発行できる仕組みにより、待ち時間を限りなく削減した。ガバナンスと正確性の両立も実現し、自動発行範囲の制限や、承認済みメニューの適用、処理内容の可視化により、誤発行を防ぐ仕組みを確立した。
日鉄ソリューションズでは今後、取り扱い製品の拡大や他グループ企業への展開、さらにはサブスクリプション契約の更新見積の自動化も計画している。また、自社を「カスタマーゼロ(最初の顧客)」として得た最新AI活用の知見を、顧客への提案における競争優位性として活用していく方針としている。
