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freee、SaaS/デバイス一元管理ツール「Bundle by freee」を「freee IT管理」へ改称

自社製品との連携強化、AIを活用したIT統制機能の追加などを実施

 フリー株式会社(以下、freee)は17日、SaaS/デバイス一元管理ツール「Bundle by freee」の名称を「freee IT管理」に変更すると発表した。これに伴い、freeeのバックオフィス製品群との連携を深化させるとともに、AIを活用したIT統制機能を提供するという。

 「Bundle by freee」は、SaaSアカウント管理の効率化を支援するクラウドサービス。SaaSのアカウント発行や削除、アカウントの棚卸し作業を自動化できるだけでなく、外部共有したままのファイルやフォルダの棚卸しの自動化にも対応する。また、アカウント管理に必要となる人事データの統合機能なども搭載している。

 今回は同サービスの名称を「freee IT管理」に変更。IT資産の管理からIT統制とコストの最適化までをワンストップで実現するプラットフォームとしてリニューアルする。freeeでは、こうした取り組みを進めるため、自社のバックオフィス製品群との連携を深化させる姿勢を示しており、今回はまず、「freee会計」「freee固定資産」「freeeカード」との連携を強化する。

 具体的には、会計データからSaaSの支払情報を自動で突合し、情報システム部門が把握していない隠れたSaaS利用(シャドーIT)を即座に検知するほか、各ツールの利用料を自動集計して、予実管理や無駄なライセンスの棚卸しを容易にすることで、ITコストの適正化に貢献するとのこと。

 さらに、新機能として、AIが利用状況を分析し、不要なアカウントへの課金や権限設定の不備、未承認ツールの利用などのリスクを洗い出し、毎月レポートを自動生成する「月次SaaS管理レポート」「AI SaaS管理機能」を提供する。情報システム担当者がログをひとつずつ確認しなくても、AIが是正すべきポイントを提示するため、少人数でも上場企業水準のIT統制が可能になるとのことだ。