ニュース

NTTデータ、「BizXaaS Office」に生成AI活用の「LITRON Generative Assistant」など新機能を追加

 株式会社NTTデータは2日、新しい働き方を創出するエンタープライズプラットフォーム「BizXaaS Office(以下、BXO)」のサービスとして、「LITRON Generative Assistant」「SailPoint」「CyberArk」を追加すると発表した。

 BXOは、仮想デスクトップ基盤やゼロトラストネットワークなどにより、従業員がどこからでも働けるデジタルワークスペース環境を提供するサービス。

BXOラインアップ図(赤枠が新サービス追加になるカテゴリー)

 新たに提供するサービスのうち「LITRON Generative Assistant」は、NTTデータが独自開発したクローラ技術を利用して、企業内の膨大なデータベースと文書、業務利用SaaS等を検索し、従業員が必要とする有益な情報をリアルタイムで、生成AIを活用して対話形式で提供するサービス。BHWE(BXO Hybrid Workspace for Employee)の「BXO Personal Assistant」カテゴリーに新たに追加される。

 雇用の流動化が活発になり、中途採用者も増加し、多様なバックボーンの人々が一緒に仕事をする中で、社内規程への理解が不十分、かつ、社内外のステークホルダーの業務内容・知見・人間性等が把握できないまま業務を進めることも増え、仕事のやりづらさを感じるケースが多くなったと説明。サービスでは、対話形式で、分散しているナレッジベースから必要な情報を生成AIが適切に提案し、どこで業務をしていても、経験・知見がなくても、従業員の日々の業務をよりスムーズにし、パフォーマンス高く働ける環境の実現、企業全体の生産性向上に貢献するとしている。

 また、LITRON Generative Assistantは、NTTデータグループ、NTTデータ、NTT DATA, Inc.の国内従業員約1万2000人を対象に、2024年4月から提供している。

 「SailPoint」は、特権アクセス管理領域のマーケットシェアリーダーおよびナンバーワンベンダー。18年以上の豊富な経験と導入実績を持つ、アイデンティティガバナンス管理のサービスプロバイダー。SailPoint Identity Security Cloud(SaaSベースのアイデンティティ管理プラットフォーム)により、AIや機械学習を活用し、高度なアイデンティティガバナンス管理企業のあらゆるシステムを専用・汎用コネクター、APIなどで接続し、独自のアイデンティティウェアハウスで、すべてのアイデンティティ(ID)を一元的に可視化し、ID管理業務を自動化・自律化するサービスを提供する。

 CyberArkは、IDセキュリティソリューションの一つであり、組織をサイバー脅威から保護するために重要なリソースへの未承認の特権アクセスを監視、検出、防止といったPAM(Privileged Access Management)機能が組み込まれており、ITSM(IT Service Management)やIGAツール等、多くのコネクタと隣接テクノロジーとも統合して利用できるサービス。

 NTTデータは今後も、企業の生産性向上と従業員の働き方満足度向上を支援し、それらを向上させることによりさらに企業競争力も向上させる「Work Re:Invention」の推進を行うため、段階的なサービス拡充を図っていくとしている。