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ジョーシス、SaaSとの連携機能をノーコードで自作できる「AI連携ビルダー」を開発

 ジョーシス株式会社は11月28日、クラウド型SaaS管理システム「ジョーシス」において、APIが公開されていないSaaSであっても、ユーザー自身の手で即座に連携・管理を行えるようにする新技術「AI連携ビルダー」を開発し、特許出願を完了したと発表した。同時に、同技術を用いたアプリ連携開発機能のプレビュー版を提供開始している。

 ジョーシスは、企業が保有するSaaSアプリケーションやデバイスなどのIT資産を一元管理できるクラウド型のSaaS管理システム。このジョーシスに追加された「AI連携ビルダー」では、ユーザーがWebブラウザ上で行う操作を記録・解析し、汎用的な自動操作ルールとして組み立てることで、SaaS連携をノーコードで自作できる。

 従来、「ジョーシス」のような管理ツールとSaaSとの連携には、SaaSベンダーによるAPIの提供、あるいは管理ツールでの個別開発が必要だったため、実装まで長い時間を要することもあったが、新技術を用いると、ユーザーは数分の操作で任意のSaaSを「ジョーシス」と連携できるという。

 具体的には、専用のブラウザ拡張機能を用いて、ユーザーが一度だけ実際の管理画面操作(ログイン、ユーザー一覧の表示など)を行うと、記録された操作ログをジョーシスが解析し、汎用的な自動操作ルールを即座に生成する。すると、以降はジョーシスが定期的に操作を再現するため、ユーザー情報の取得やアカウント削除などの管理業務を自動化できるとのこと。こうした仕組みにより、「ジョーシス」のユーザーは、これまで連携できていなかったSaaSについても、開発工数をかけずに「ジョーシス」上で一元管理できるようになるとしている。

 同技術は、今回、限定的なプレビュー版として提供開始され、「ジョーシス」のユーザーに対して順次解放される予定。今後は、プレビュー版のユーザーから得たフィードバックを基に、正式リリースの開発を進めていく計画である。