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富士通、「SAP Fioneer Cloud for Insurance」をベースにした保険業界向け基幹業務基盤を提供
日本の保険業界特有の規制要件や商習慣に対応した機能・サービスを統合
2025年12月1日 16:38
富士通株式会社は28日、SAP Fioneer GmbH(以下、SAP Fioneer)との戦略的パートナーシップに基づき開発した、保険業界の基幹業務を支えるプラットフォーム「Fujitsu Cloud for Insurance Japan Edition」を、11月末より日本国内向けに提供開始すると発表した。社会課題を起点とする事業モデル「Uvance」のうち、金融機関向けの「Uvance for Finance」として提供される。
「Fujitsu Cloud for Insurance Japan Edition」は、保険業界の基幹業務を網羅したSAP Fioneerのソリューション「SAP Fioneer Cloud for Insurance」と、SAPの基盤技術「SAP Business Technology Platform」の上で稼働するプラットフォーム。富士通が独自開発した、日本の保険業界特有の規制要件や商習慣に対応した機能・サービスを統合することで、保険商品管理、契約管理、保険金支払いなど、保険業界の一連の基幹業務領域をカバーするという。
具体的には、日本市場の保険商品構造に対応した商品テンプレート、見積書から申込書発行、満期管理まで標準的な業務フローに対応した業務プロセス、法規制への対応、自動車保険の等級制度対応や各種割引・割増をはじめとするカスタムアプリケーション、統合インターフェイスを利用した保険会社や代理店向けフロント画面、外部への連携データ作成といったアドオン機能を提供。日本市場独自の要件や商慣習に即した素早い実装を支援するとした。
このように、日本の保険業界に求められる機能が標準搭載されているため、カスタマイズを最小限に抑えられる点もメリット。保険業界の基幹業務を支える標準的なプラットフォームを導入することで、保険業界共通の業務やそれを支えるシステム開発・運用といった非競争領域におけるTCOを削減し、保険会社が新たなサービスや顧客体験の提供といった競争領域へ注力することを支援するとしている。
さらに、富士通が日本国内でサポートすることにより、きめ細かいサービスを提供できる点もメリットとのこと。
