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Edgecore Networks、1Finity、Liqidの3社、オールフォトニクスネットワークによる分散データセンターソリューション提供に向け協業

 米Accton Technology子会社のEdgecore Networksと、富士通グループでネットワーク事業を担う1FINITY株式会社(以下、1Finity)、米Liqidの3社は18日、シームレスなオールフォトニクスネットワーク接続により、数kmから数百kmに及ぶ長距離の分散データセンター構築を可能にする最先端のソリューションを開発、提供するための戦略的協業に関する覚書を締結したと発表した。

 開発するソリューションは、ソフトウェア定義のコンポーザブルインフラストラクチャソリューションを介した広域リソース共有をサポートするように設計されており、GPU、FPGA、メモリ、ストレージといった重要なリソースを動的に拡張し、地理的に分散した環境で最適化できる。

 また、スケーラブルで高帯域幅の相互接続により、企業顧客がラック、キャンパス、複数のサイトにわたってAIデータセンターをシームレスに接続・拡張し、リアルタイムでワークロードの要求を満たせるようにするなど、長距離にわたる効率的なデータ移動を可能にする。

 これらのテクノロジーを組み合わせることで、AIデータセンター間の協調が可能になるとともに、ラックレベルからキャンパス規模へのインフラストラクチャ拡張を簡素化し、低遅延、大容量のAIおよびHPCワークロード向けに最適化された、大規模クラスターおよびマルチデータセンター接続のための光ネットワーク基盤を提供する。

 ソリューションは、RDMA(Remote Direct Memory Access)およびNVMe-oF(NVMe over Fabrics)プロトコルの両方に対し、高い伝送速度と低遅延を実現し、かつスループットが劣化しないよう設計されている。

 3社は、11月16日~21日に米国ミズーリ州セントルイスで開催される「SC 25サミット」にソリューションを出展する。また、ソリューションは、2026年3月末に提供開始する予定。