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ウインドリバー、自社データセンター内でServiceNow AI Platformをホストできるソリューションを発表
2025年11月13日 08:00
米Wind River(以下、ウインドリバー)は現地時間4日、企業が自社のデータセンター内でServiceNow AI Platformをホストできる新ソリューションを発表した。同ソリューションは、「Wind River Cloud Platform」を基盤として提供され、企業はServiceNowアプリケーションをオンプレミス環境で展開、拡張、アップグレード、管理できる。これにより、幅広い業界やユースケースにおいて、プライバシー保護、データガバナンス、運用管理の強化を実現する。
プラットフォームは、ServiceNow AI Platformのホスティングに加え、同一のインフラストラクチャ上で多様なエンタープライズワークロードをサポートし、高いパフォーマンス、セキュリティ、運用効率を実現する。これにより、組織はデータレジデンシー、コンプライアンス対応、規制要件を満たしながら、IT/OTの融合やハイブリッドクラウド展開といったユースケースにも対応する。
ServiceNowと統合されたCloud Platformは、企業がAIを活用したワークロードをセキュアなオンプレミス環境で実行できるよう支援し、管理性、性能、コンプライアンスを損なうことなく、プライベートクラウドの利点を引き出す。また、複数のシステムにまたがるリアルタイムデータ処理と自動化を支援することで、規制の厳しい環境においても、主権要件の達成、遅延の低減、運用レジリエンスの確保を実現する。さらに、運用インテリジェンスとエージェント型AI機能の強化により、システムはデータの分析、異常の検出、自律的なアクションを実行可能にし、企業全体でより迅速かつ柔軟な意思決定を促進する。
ウインドリバーとServiceNowのソリューションにより、ServiceNow AI Platformアプリケーションの自動アクティベーションを可能にし、手動のインストール手順を不要とすることでITチームの負担を軽減するとともに、オンプレミス環境での導入を簡素化し、価値創出までの時間を短縮する。ウインドリバーのオーケストレーションと自動化機能により、ServiceNowアプリケーションのアップグレードや更新をシームレスに実行できる。
ワークロードをローカルに保持することで、厳格なコンプライアンス、データレジデンシー、ガバナンス要件に対応する。データを発生源に近い場所で処理できるため、遅延を最小限に抑え、応答性、稼働率、安全性、サービス品質を向上させる。AIや自動化から運用システムまで、さまざまなアプリケーションを安全でスケーラブルなプライベートクラウド基盤でサポートする。ITとOTの統合により、デジタルと物理環境全体での可視性の一元化、運用の効率化、応答性の向上を実現する。
Wind River Cloud Platformは、仮想化およびコンテナ化されたアプリケーション向けに設計された、オープンソースのオンプレミス型プライベートクラウドソリューション。スケーラビリティとレジリエンスを備えており、企業が要求の厳しい環境下で複雑なクラウドアーキテクチャを展開、管理することを可能にする。同プラットフォームには、コンテナおよび仮想マシン(VM)ワークロードに対応した本番環境レベルの分散型Kubernetes基盤に加え、運用の効率化とデリバリーの迅速化を支援する統合オーケストレーション、オートメーション、アナリティクスツールが含まれている。