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TISとTorus、国際ブランドカード取引のデータ分析サービスを提供
2025年11月11日 12:07
TIS株式会社とリトアニアのTorus Advisors(以下、Torus)は10日、国際ブランドカードの取引データを精緻に分析し、収益の最適化や予測、損益構造の可視化を通じて持続的な収益改善を支援する「カードイシュア・アクワイアラ向け収益改善支援サービス」の提供を開始すると発表した。
サービスは、カード事業を展開するイシュアやアクワイアラに対し、国際ブランドカードの発行・管理などにかかる手数料を分析し、改善提案を実施することで、収益の最適化を実現するサービス。協業では、TISがサービス導入に向けた支援、Torusがイシュア・アクワイアラの収益改善に向けたデータ分析、改善提案を担当する。
カードイシュア・アクワイアラ向け収益改善支援サービスは、国際ブランドカードの発行・管理などにかかるイシュア・アクワイアラの手数料を分析し、収益構造を明確化することで、手数料の把握と収益の最適化を支援するSaaS型サービス。サービスの導入からデータの分析、運用のサポートまでを、TISとTorusが提供する。
イシュア・アクワイアラは、トランザクションデータやインボイスデータなどの所定のデータをTISおよびTorusに連携することで、ダッシュボード形式の収益分析レポートから分析結果を把握できる。さらに、国際ブランドカードや決済ネットワークの収益構造に精通した専門家が課題の特定を支援し、収益改善に向けた施策の立案をサポートする。
提供メニューのうち、カードネットワークインボイス分析は、国際ブランドから発行されるインボイスを分析・視覚化し、ダッシュボード形式の収益分析レポートで収益最適化に向けたアドバイスを提供する。
トランザクション分析は、取引ごとのカードネットワーク手数料の日次予測や収益を可視化し、継続的な改善に向けた分析結果を提供する。分析対象は生成AIを活用し、会話形式で必要データを抽出できる。
サービスの提供価格は個別見積もり。両社は、日本国内のイシュア・アクワイアラに向けた導入を推進し、2030年度中に導入社数30社を目指す。さらに、2026年度以降はTISのグローバルネットワークを活用し、ASEAN諸国への展開も視野に入れている。
