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NSSOLがCitadel AIと協業、企業のAI導入・運用における品質保証とガバナンス強化を支援

 日鉄ソリューションズ株式会社(以下、NSSOL)は10日、株式会社Citadel AIと販売代理店契約を締結したと発表した。これに伴いNSSOLは、AIモデルの品質と信頼性を継続的に監視・評価するCitadel AIのプラットフォームを活用し、顧客企業のAI導入・運用における品質保証とガバナンス強化を支援するとしている。

 Citadel AIは、AIが誤った判断や予期せぬ動作を起こすリスクを可視化し、安全・安心なAIを導入するための「AIガバナンスツール」を提供している。このCitadel AIのプラットフォームでは、生成AIの安全性・公平性・セキュリティ、機械学習モデルの予測精度の変動、データドリフトなどを自動検知する機能により、組織はAIシステムの透明性を確保しながら安全に運用できるほか、国際的なAIガバナンス基準への準拠をサポートしており、製造・金融・公共分野を中心に導入が進んでいるとのこと。

 一方のNSSOLでは、製造・金融・流通・ヘルスケアなど多様な業界で150社以上のAI導入支援を行ってきた実績を持ち、データ基盤構築からAI開発・人材育成・運用定着、さらに近年注目される生成AIの業務適用まで包括的にサポートしてきた。

 今回の提携では、NSSOLが培ってきた知見と、Citadel AIのプラットフォームを組み合わせて、ISO規格やEU AI Actなどの最新規制に対応したAIガバナンス体制の構築を支援するという。

 なおCitadel AIのプラットフォームは、日本語、英語、ドイツ語、中国語に対応し、生成AIならではのユースケースに即した、きめ細かなリスクの検出が可能。技術者向けの技術レポートと管理部門・監査部門向けのISO等に準拠したコンプライアンスレポートを同一基盤で自動生成し、規制対応を支援できるとした。