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NTTデータ先端技術、「Smartsheet」と「yamory」の連携による脆弱性管理業務の効率化を検証

 株式会社NTTデータ先端技術は1日、株式会社アシュアードと共同で、NTTデータ先端技術が取り扱う米Smartsheet社のクラウド型業務管理プラットフォーム「Smartsheet」と、アシュアードの脆弱性管理クラウド「yamory」との連携検証を実施したと発表した。

 「Smartsheet」は、生成AIを活用し、工場や建設現場における工程管理をはじめとした業務プロセスの可視化、プロジェクト管理を支援するクラウド型の業務管理プラットフォーム。表計算形式で直感的に操作できるインターフェイス、さまざまなテンプレートや複数のグラフを表示するダッシュボード、作業進捗の入力フォーム、コメント機能などを備えている。

 一方の「yamory」は、ITシステムの脆弱性を自動で検知して、その管理・対策を可能にするクラウドサービス。ソフトウェアの脆弱性管理に加え、セキュリティ診断やクラウド設定管理(CSPM)を提供することで、ITシステムに必要な脆弱性対策をオールインワンで実現できるという。

 この「yamory」などで検知された脆弱性を管理するには、必要な情報の収集を行った後、それらの対応を管理することが求められるが、NTTデータ先端技術は、これまでシステム運用・保守で培ってきた各種IT資産情報の収集ノウハウと、「Smartsheet」に関する知見を活用し、「yamory」で検知・確認した脆弱性情報を「Smartsheet」に連携することで、その後の対応管理を効率的に行えるかどうかをアシュアードと共同で検証した。

 その結果、「yamory」で取得した脆弱性情報に対し、「Smartsheet」上で担当者のアサイン状況や対応内容を管理するとともに、責任者による承認履歴を記録・管理し、インシデント発生時や監査時の証跡として活用できることが確認されたという。

 また、脆弱性対応の要否や、対応しない場合の承認プロセスをSmartsheet上で容易に構築・運用することも確認したほか、プロジェクト全体の対応状況・対応件数を、ダッシュボードを用いて可視化することにより、管理業務の効率が向上することも確認された。両社では、手動での承認依頼や情報転記が不要になることで、担当者の工数が削減され、より戦略的なセキュリティ対策に集中できるようになると、そのメリットを説明している。

 NTTデータ先端技術では今後、今回の検証結果を基に、企業の脆弱性管理業務を一気通貫でサポートする、「yamory」と「Smartsheet」を連携させたサービス体制を整備する考え。また、「Smartsheet」を用いてさまざまな業界における業務効率化を実現するとともに、NTTデータ先端技術の提供するセキュリティ診断サービスや他のSaaSとの連携により、さらに幅広いニーズに対応できるソリューションの構築を目指すとしている。