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GMOグローバルサイン・HD、企業のBIMI/VMC導入を支援する「GMOなりすましメール対策支援サービス」を提供

 GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社(以下、GMOグローバルサイン・HD)は25日、メールへの企業ロゴ表示を実現する「GMOなりすましメール対策支援サービス」を9月16日に提供開始したと発表した。

 GMOなりすましメール対策支援サービスは、専門知識が求められるなりすましメール対策設定(DMARC)の導入をはじめ、ロゴデータの調整やBIMIレコードの設定など、企業ロゴの表示に必要な技術的プロセスをワンストップで支援するサービス。多くの企業のセキュリティおよびマーケティング担当者が直面する技術的なハードルを解消し、安全なメール環境の構築とブランド価値の向上を支援する。

 GMOグローバルサイン・HDでは、企業を装ったなりすましメールによるフィッシング詐欺の増加を受け、送信元が正規の企業であることを視覚的に証明する技術「企業ロゴ付きメール(BIMI)/企業ロゴ所有証明書(VMC)」が注目されていると説明。受信者は、メールに表示された認証済みの企業ロゴによって、一目で安全なメールか判断できるようになる。

 しかし、BIMI/VMCによるロゴ表示には、なりすましメール対策設定(DMARC)のポリシーを「隔離」以上に設定することが必須条件で、これが多くの企業にとって導入の技術的ハードルとなっている。事実、DMARCを導入したものの、なりすましメールをブロックする設定までには至らず、対策が形骸化している企業は少なくないという。

 この課題を解決するため、GMOグローバルサイン・HDは、GMOグローバルサインのVMC認証局としての認定を受けたグループの強みを生かし、企業のVMC導入を円滑に進めるための専門支援サービスを提供する。

 サービスは、メールへの企業ロゴ設定と、そのためのなりすましメール対策設定(DMARC)をワンストップで提供する。専門の技術者が顧客の環境を分析し、安全なDMARCポリシーへの移行からVMC証明書の取得、BIMIの設定までを一貫してサポートする。

 支援内容のうち、DMARC導入コンサルティングでは、DMARCレポートを分析し、正規のメールが誤ってブロックされないよう最適なDNSレコード設定を提案する。ロゴデータ調整では、BIMIガイドラインが指定するフォーマットに企業ロゴのSVGファイルを調整する。ラスター画像(jpg、png)からベクター画像(svg)への変換もオプションで対応する。

 VMC証明書の申請・発行サポートでは、煩雑な証明書申請手続きを支援する。BIMI設定支援では、ロゴデータやVMC証明書をアップロードするWebサーバーの準備や、BIMIレコードの設定をサポートする。

 サービスの価格(税込)は、DMARCレポート分析が5万5000円、企業ロゴ所有証明書(VMC)導入支援が27万5000円、なりすましメール対策運用代行が月額11万円。