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OpenAI、Oracle、ソフトバンクグループの3社、米国内に5つのAIデータセンター拠点設立を発表

 米OpenAI、米Oracle、ソフトバンクグループ株式会社の3社は24日、OpenAIの大規模AIインフラストラクチャプラットフォーム「Stargate」として、米国内に5つの新AIデータセンター拠点を設立すると発表した。

 5つの新拠点に加えて、テキサス州アビリーンにある旗艦拠点やCoreWeaveとの進行中のプロジェクトを合わせると、Stargateは7GW近くの計画容量と今後3年間で4000億ドルを超える投資規模に達する。これにより、1月に発表した総額5000億ドル・10GWのコミットメントを、当初の予定より早く2025年末までに達成する見通しが立ったという。

 OpenAIとOracleは7月、米国内でStargateデータセンターの4.5GWの追加容量を開発することに合意した。これは、今後5年間で両社間のパートナーシップが3000億ドルを超える規模になることを示している。新たな3拠点(テキサス州シャックルフォード郡、ニューメキシコ州ドニャアナ郡、近日発表予定の中西部)の拠点に加え、テキサス州アビリーンの旗艦拠点近郊での600MWの拡張により、合計5.5GW超の容量を提供し、2.5万人超の現地雇用と米国内で数万人規模の雇用を創出する。また、追加拠点の評価も引き続き進めているという。

 今回発表した他の2つのStargate拠点は、今後18カ月で最大1.5GWまで拡張が可能。これらの拠点はソフトバンクグループとOpenAIのパートナーシップにより開発され、数GW規模のAIインフラへと拡張できる。1つ目はオハイオ州ローズタウンに位置し、ソフトバンクグループのデザインを適用したデータセンターの建設が開始されており、来年の稼働に向けて進んでいる。2つ目の拠点はテキサス州ミラム郡にあり、ソフトバンクグループ企業のSBエナジーとのパートナーシップにより開発される。SBエナジーは、短期間で建設可能なデータセンター拠点向けに電力インフラを提供している。これらの拠点は、より迅速な展開、さらなるスケーラビリティ、コスト効率の改善を実現するうえで重要なステップとなり、高性能な計算能力をより広く利用できるようにする。

 これら5つの新拠点は、1月に開始された全米規模の厳格な選定プロセスを経て選ばれた。OpenAI、Oracle、ソフトバンクグループは、30以上の州から寄せられた300件以上の提案を検討した。今回の発表はその第1弾であり、今後さらに追加のサイトが発表される予定で、総額5000億ドル規模の米国内AIインフラ投資コミットメントを達成し、上回る見込みだとしている。

 Oracleが開発する新たなStargate拠点は、すでにOracle Cloud Infrastructure(OCI)上で稼働し、急速に進展を続けているテキサス州アビリーンの旗艦キャンパスに加わる。Oracleは6月に初のNVIDIA GB200ラックの提供を開始しており、すでにこの新たなキャパシティを活用した初期の学習および推論ワークロードを開始している。

 OpenAI、Oracle、ソフトバンクグループは1月、ホワイトハウスでトランプ大統領とともに、総額5000億ドル規模のStargateコミットメントを発表した。これは、米国におけるAIインフラ投資を促進するためのより広範な取り組みの一環で、トランプ大統領のリーダーシップと政権の政策により、この取り組みは当初の想定を上回るスピードで進展し、新たなパートナーの参画とさらなる勢いを生み出しているという。