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エクイニクス、インド・チェンナイにAI対応データセンター「CN1」を開設

 米Equinix(以下、エクイニクス)は19日、インドにおけるデジタル化の進展とAIエコシステムの拡大を支援するため、チェンナイにInternational Business Exchange(IBX)データセンター「CN1」を開設したと発表した。

 CN1は、チェンナイ郊外のシルセリに位置し、約6エーカーの敷地に建設された。ムンバイにある3つのIBXデータセンターで構成されるエクイニクスキャンパスと相互接続され、インドのビジネスのデジタル化、レジリエンス強化、AI開発を支える基盤として機能するとしている。

CN1 IBXデータセンターの外観

 CN1は、初期投資額6900万ドルにより800キャビネットを収容可能なデータセンターとして開設され、最終的には4250キャビネットまで対応可能な設計となっている。信頼性の高い設計で99.999%の高い稼働率を実現し、Equinix Fabricを含むエクイニクスのインターコネクションサービスをフルに活用できる環境を提供する。

 これにより、企業はハイブリッドマルチクラウドサービスの利点を最大限に活用できる。また、CN1は高密度かつ演算負荷の高いワークロードに不可欠な液冷技術にも対応しており、AIやその他の先進技術を支えるインフラとしての役割を果たすとしている。

 エクイニクスは現在、インドで300社以上の企業にサービスを提供しており、その中にはネットワークサービスプロバイダーと5つのインターネットエクスチェンジが含まれる。ムンバイキャンパスには3つの高性能なデータセンターがあり、Amazon Web Services、Google Cloud、Microsoft Azure、Oracle Cloudなど主要クラウドサービスプロバイダーと直接接続できるオンランプを備えた堅牢なクラウドエコシステムを構築している。

 CN1の開設により、チェンナイの顧客はこの主要なデジタルエコシステムに低遅延でアクセスでき、ビジネスパートナーや顧客、サービスプロバイダーとのシームレスかつ安全な接続が可能になるとしている。