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NTTテクノクロス、話者の声を好みの音声や話し方にリアルタイム変換するソフト「SynoraVoice」

 NTTテクノクロス株式会社は、話者の声を好みの音声や話し方にリアルタイム変換するAI音声変換ソフトウェア「SynoraVoice(シノラボイス)」を9月16日から提供開始すると発表した。エンターテインメント分野での活用をはじめ、聞き取りやすい案内放送やカスタマーハラスメント対策など、幅広い用途での利用が見込まれているという。

「リアルタイム音声変換技術」の特徴と「ボイスチェンジャー」「音声合成」との違い

 SynoraVoiceは、NTTコミュニケーション科学基礎研究所が開発した「リアルタイム音声変換技術」を活用して、話者の声を好みの声色や話し方にリアルタイム変換し、円滑なコミュニケーションを実現するソフトウェア。音声モデルは男声4種・女声4種の合計8種を標準搭載し、用途やシーンに応じて最適な音声を選択・活用できる。また、新たな音声モデルをカスタマイズして追加することも可能だ。

 NTTテクノクロスでは、メタバース・YouTube配信のキャラクター音声に活用すると、バーチャルYouTuber(VTuber)などのアバターにふさわしい音声で視聴者と会話ができるため、ライブ配信やイベントの臨場感、没入感の向上が図れるほか、騒音下でも聞き取りやすい音声に変換することで、公共施設における呼び出しや案内放送をはじめ、鉄道・バスなどの交通機関における駅や車内での緊急アナウンスなどに活用できると説明している。

 なお製品としては、Web会議システムなどのさまざまなシステムと連携できる独立したアプリケーション形態に加えて、既存のシステムなどに組み込めるソフトウェアライブラリとしても提供可能とのこと。