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KLab、GPU AIクラウド事業への参入を発表
2025年9月11日 14:13
KLab株式会社は10日、GPU AIクラウド事業に参入すると発表した。
提供するKLab GPU AIクラウドサービスは、インターネット経由でNVIDIA製などの高性能なGPUの計算能力・計算資源を貸し出すサービス。AI開発、機械学習、3Dレンダリングなどの並列処理が必要なタスクに特化し、必要な時に必要なだけ計算能力を利用できる柔軟性とコスト効率を備える。
KLabは、状況に応じてクラウドサービスも活用しながら、創業以来、独自のサーバー運用実績を積み重ねてきたと説明。ゲーム開発を始める以前のKLabは、高負荷対応サーバーの提供を主要サービスの一つとしており、大手テレビ局による日本初の動画配信サービスや、最大手タレント事務所の公式サイトなど、10万同時アクセスを超える大規模サービスを支えてきた。25年以上にわたり、大きな事故もなくサーバー運用を続けてきた実績は、GPU AIクラウド事業を推進する上での技術基盤となっているという。
さらにKLabは、AI分野においても積極的に研究開発を進め、AAAI-23などの国際的な学会での論文採択や、九州大学との共同研究などの実績を有している。これにより、最先端技術への理解と応用力を兼ね備えた企業としての地位を確立してきたと説明。研究開発力は単なる技術の先取りにとどまらず、事業への実装力につながっており、今後のGPU AIクラウド事業でも大きな競争優位性を発揮できるとしている。
一方、GPU AIクラウド事業には、初期投資が大きいことや、サーバー資産の保有リスク、セキュリティリスクなどの課題があり、これらのリスクに対処するため業務提携を進め、対応するためのプログラムを用意していると説明。準備が整い次第、順次発表していくとしている。