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電通総研と電通、現場で働く人の「感情」に着目した変革支援サービス「ゲンバニ」を提供
2025年9月1日 14:02
株式会社電通総研と株式会社電通は1日、製造業の工場などものづくり現場で働く人の「感情」に着目した変革支援サービス「ゲンバニ」を提供開始した。
「ゲンバニ」は、製造業支援に携わってきたコンサルタントの知見と、人の心を動かすクリエイティビティを有するクリエイターの知見を掛け合わせ、ものづくり現場で働く人の「感情」に寄り添いながら変革を支援するサービス。具体的には、クリエイティブを受け入れる土壌を整える「Cultivation」、クリエイティブの力で今までにないアイデアを生む「Creativity」、アイデアを具現化する「Craft」の3つの要素で構成される。
「Cultivation」は、問いを中心にした対話型ワークショップを通じて根底にある価値観を洗い出し、ものづくり現場の硬直化した認識をほぐす。
「Creativity」は、ものづくり現場において異色の存在であるクリエイターがアイデアの発想の幅を広げ、働く社員が熱量高く実行できる打ち手を共に立案する。
「Craft」は、人の心が動く仕組みづくりや、アイデアを生かしたものづくり現場の空間設計から、社外へのPR施策まで、すべての実装プロセスに伴走する。
「ゲンバニ」を通じて、「業務マニュアルを自分ごと化して覚えやすくする仕組み」「従業員の個性を可視化する仕組み」「職場空間にデザインを取り入れて創造性や愛着を高める仕組み」など、合理化や効率化だけでは導き出せない新しい視点やアプローチで、働く人のモチベーションを高め、ものづくり現場を活性化するとしている。
ワークショップで使用する「課題解決のための100の打ち手」のサンプルには、社会に対する仕事の価値や貢献をストーリー化した絵本を制作する「パパ・ママのおしごとってなあに? ~おしごと絵本プロジェクト~」、地域住民と一緒に、工場の壁や床にアート・グラフィックデザインを描く「工場のアートギャラリー化」などがある。
電通総研と電通は、今後もクリエイティビティを生かした変革支援を通じて、ものづくり現場に活気を生み出し、顧客の生産性向上に貢献するサービスの拡充に取り組んでいくとしている。