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SAPジャパン、新たな「SAP Business Suite」パッケージを提供開始

 SAPジャパン株式会社は7月31日、SAPの製品ポートフォリオをより容易に導入できる新たな「SAP Business Suite」パッケージの提供を開始した。この新しいスイート導入アプローチは、財務、サプライチェーン運用、人事、調達、営業などの業務領域に対応した機能と製品を整理・統合している。

 SAP Business Suiteは、アプリケーション、データ、AIをシームレスに統合したシステム。具体的には、クラウドERP、ビジネスアプリケーション、SAP Business Data Cloud、SAP Business AIを統合した包括的なソリューション群で、SAP Business Technology Platform(SAP BTP)を基盤としている。すべてのパッケージには、アプリケーションを拡張しつつクリーンコアを維持するためのSAP Buildも含まれている。ビジネス全体の機能ニーズに合わせてカスタマイズされたパッケージとして提供され、モジュール式のアドオンによって容易に拡張できる。

 提供されるパッケージのうち「SAP Financeパッケージ」は、リード・トゥ・キャッシュ(lead-to-cash)、調達・支払い(procure-to-pay)、記録・報告(record-to-report)などの財務、営業、調達プロセスを包括的にカバーし、実績のあるアプリケーションで構成される。AIとリアルタイムのインサイトにより、業務の効率化と経営判断の高度化を実現し、SAP Tauliaソリューションによる運転資本の最適化と管理機能も含まれる。

 「SAPサプライチェーン管理(SCM)パッケージ」は、AI駆動のサプライチェーンアプリケーションにより、業務プロセスとサプライチェーン機能を企業全体と統合し、柔軟性、透明性、対応力の向上を支援する。

 「SAP人材管理(HCM)コアパッケージ」は、コア人事、タレント獲得、成果に基づく報酬、学習とキャリア開発などを含むクラウドベースのAI活用型ソリューション。人事業務の自動化・拡張によって、より柔軟な運営とインサイトに基づく意思決定、従業員エンゲージメントと生産性の向上を支援する。

 「SAP戦略的調達パッケージ」は、SAP Aribaを活用し、ソーシングから契約管理、サプライヤーライフサイクルおよびパフォーマンス管理までを直感的に実行できる統合型のソリューション。

 「SAPカスタマーエクスペリエンス」は、営業、マーケティング、コマース、サービスを統合したクラウドベースのAI支援ソリューション。B2B・B2Cチャネルにおけるオペレーションの効率化、パーソナライズされた顧客対応、迅速な意思決定を可能にし、複雑性の削減とシームレスな顧客体験を実現する。