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CTC、サイトコア製品を活用したSaaS型デジタルマーケティングソリューションを提供

AIが顧客データを分析し、各顧客に最適化されたコンテンツを自動で作成

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は24日、米Sitecoreの日本法人であるサイトコア株式会社と協業し、同社製品を活用したデジタルマーケティングソリューションの提供を開始すると発表した。Webサイトを訪問する顧客の行動履歴をリアルタイムにAIで分析して、顧客一人ひとりに最適化された動画やテキストなどのコンテンツを提供することにより、企業による顧客体験(UX)の向上を支援するという。

 CTCが今回提供するのは、Webサイトを訪問する顧客の属性や嗜好(しこう)、行動履歴などをAIが分析し、Webページの表示やセール及びキャンペーンの配信など、パーソナライズされたコンテンツを自動で作成できるデジタルマーケティングソリューション。

 サイトコアの提供するカスタマーデータプラットフォーム(CDP)「Sitecore CDP/Personalize」と、コンテンツ管理システム(CMS)「Sitecore XM Cloud」を採用しており、直感的な画面操作によって、分析やコンテンツの設計・管理をはじめとした、マーケティング担当者による迅速な運用を支援するという。またSaaS型のため、初期費用を抑えながら短期間で導入できる点も特長とした。

 なお「Sitecore CDP/Personalize」は、Webサイトやメール、SNS、社内システムや他社製品といったさまざまな場所からのデータ収集を行い、一元的な顧客データの管理を実現する製品で、AIが顧客データをリアルタイムで分析し、コンテンツを送付するタイミングやチャネルなどを含めた、最適なアクションを提案してくれる。

 一方のSitecore XM Cloudは、AIがコンテンツの提案や生成を行いながら、Webサイトのコンテンツ管理を効率化するCMS製品。コンテンツの作成・編集は、ドラッグ&ドロップなどの直感的な操作によって簡単に行えるほか、デザイン性の評価や異なるコンテンツとの比較を行い、効果の最適化を図れるとのこと。ほかのシステムへのAPI連携も可能で、さまざまなチャネルでの一貫したコンテンツの提供を支援するとしている。

 またCTCは、Sitecoreのグローバル・プラチナパートナーであるAKQAと連携し、このソリューションを提供する。AKQAは、豪州最大のホームセンターチェーン「Bunnings」におけるSitecore XM Cloudの導入をはじめ、数々の大規模プロジェクトを支援してきた実績を持つとのことで、CTCは同社との連携のもと、その知見と技術力を生かして、企業の顧客体験向上に向けた取り組みを、上流工程から幅広く支援するとのこと。デジタルマーケティングの運用に課題を持つ企業に向けて展開する考えで、3年間で10億円の受注を目指している。