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双日テックイノベーション、OSSツールを利用したエンタープライズ向けローコード開発支援サービスを提供

 双日テックイノベーション株式会社(以下、STech I)は4日、エンタープライズ向けローコード開発支援サービス「Natic Low Code powered by Pleasanter」(以下、Natic Low Code)を本格提供開始すると発表した。STech Iでは、株式会社インプリムのローコード開発ツール「Pleasanter(プリザンター)」の認定インテグレーションパートナーとして、顧客企業の業務アプリケーション構築・運用を支援してきたが、今回はメニューを再編。「Naticシリーズ」のサービスラインアップに正式に追加し、提供を開始する。

 「Natic Low Code」は、国産オープンソース/ローコードツール「Pleasanter」と、ERPやBPMソフトウェアの開発・導入を手掛けるSTech Iグループのインテグレーションサービスを組み合わせたローコードソリューション。オンプレミスとクラウドどちらでも構築可能で、レガシーシステムのモダナイゼーションに要する期間を、従来比で最大3分の1に短縮できるという。

 Webデータベース型のローコード基盤により、部門単位で必要最小限の機能から素早く立ち上げ、現場の実データを用いて検証しながら改善を重ねていける点が特徴。従来はシステム化の対象外だった小規模な“すき間”業務も無理なくアプリ化できるため、現場負担の軽減や属人化リスクの低減につなげられる。

 また、ERP・BPMといった全社標準の業務アプリケーションの前後処理や例外処理を担う「連携ハブ」として機能し、標準機能でカバーできない周辺業務をローコード側で柔軟に受け止めることで、システムに業務を合わせる“Fit to Standard”の方針を維持しつつ、現場ニーズに対応。将来的には、Natic BPM SuiteやERPテンプレートとのシームレスな接続による全体最適化へ発展させることが可能とした。

 さらにコスト面では、OSSの活用によって利用者拡大に伴うライセンスコストの増大を抑えつつ、標準外開発や追加オプションに依存しない拡張性を確保可能。段階的なスケールアップにより、大規模システム導入に伴う失敗リスクを抑えながら、長期的なTCO削減とシステム全体の持続可能性向上を実現するとしている。

 こうして、「全体最適」と「現場の使い勝手」の両立による現場DXの推進を支援するとともに、単なるツール提供にとどまらず、「システム導入から運用定着まで一気通貫」で伴走する点も特長とのことだ。