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Netskope、Microsoft製品と統合したエンタープライズセキュリティとAI機能を提供
2025年12月5日 08:00
米Netskopeは現地時間11月18日、Microsoft製品と統合したエンタープライズセキュリティとAI機能の提供を開始した。Netskope OneとMicrosoftツールのシームレスな統合により、最新のAIおよびクラウド環境に柔軟性を提供するとともに、セキュリティ体制の強化を目指すMicrosoftの顧客を保護するとしている。
Netskope OneとMicrosoft Purviewの統合は、包括的なデータ損失防止(DLP)を実現する。Netskopeのネットワーク層における可視化・制御機能と、Microsoft Purviewのデータ分類・ポリシー管理を組み合わせることで、複数のデータ保護ソリューションを利用する企業に統合されたデータ保護プラットフォームを提供する。この統合により、Microsoftが機密データを検出・分類できる範囲が、AIアプリや未承認のクラウドストレージを含む数万のアプリケーションに拡大される。
Netskope OneとMicrosoft PurviewのDLPポリシーをエンドポイント、SaaS、IaaS、ネットワークトラフィック全体でシームレスに連携させることで、データセキュリティとガバナンスを統合し、両ソリューションの強みを融合する。これにより、異なる環境でも一貫したポリシーを適用できるようになる。企業全体の可視化、リアルタイム検出、ガバナンス確立、すべてのデータに対する脅威の軽減といった包括的なメリットを実現し、セキュリティとコンプライアンスの基盤をさらに強化するとしている。
Netskope OneとMicrosoft Purviewの統合機能は、すでに提供を開始している。
また、Microsoftは2024年11月、Netskope One SSEをMicrosoft Entra GSAの製品に直接統合し、オープンなセキュリティサービスエッジ(SSE)エコシステムを構築する最初のパートナーとして、Netskopeを選定したと発表した。すでに提供が開始されているこの統合により、MicrosoftのID・アクセス管理とセキュリティ体制が一体化され、Netskopeによるクラウドデータ損失防止(DLP)および高度な脅威保護機能が、Entra GSAで利用できるようになる。Netskopeは、DLP、脅威保護、SD-WANのすべてにおいてEntra GSAと完全に統合できる唯一のSASEベンダーとして、ユーザーの所在地やアプリケーションへのアクセスレベルに関わらず、機密データを保護し、巧妙化する脅威からネットワークを守るとしている。
Netskope One Advanced SSEとMicrosoft Entra GSAの統合機能は、すでに提供している。
さらに、同社はMicrosoft 365 Copilot向けNetskope CASB APIの一般提供を開始した。Microsoft 365 Copilotの利用に対する高度なセキュリティとコンプライアンス管理を実現することで、管理者は自社のMicrosoft 365 CopilotをNetskopeのCASB APIに接続できるようになる。これにより、利用状況のより詳細な把握と、保存されたデータへのポリシー適用が可能になる。
企業は責任あるAI導入を促進し、機密情報がAIの利用を通じて意図せず共有、悪用、漏えいされることを防止できる。Netskopeは、DLPと脅威保護ポリシーによるセキュリティ対策、ほぼリアルタイムでのアラート通知、ユーザーアクティビティの監視を実現し、Microsoft 365 Copilotの安全で円滑な導入を支援するとしている。