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ソフトバンク、「生成AIパッケージ」のChatUIを刷新、新LLM対応やTeams連携など機能を追加

 ソフトバンク株式会社は19日、企業や自治体の生成AI導入を支援するサービス「生成AIパッケージ」のChatUIを刷新するとともに、新機能を追加したと発表した。

 生成AIパッケージは、ソフトバンクが2023年5月に「Azure OpenAI Service スターターパッケージ」という名称で開始したサービスで、セキュアなAzure OpenAI Service環境をパッケージとして提供し、よりスムーズな生成AIの導入を支援する。

 ChatUIは、OpenAIが提供するChatGPTと同等のユーザーインターフェイスを提供し、さまざまなAIモデルを選択できるほか、顧客の業務に合わせたプロンプトテンプレートを作成できる。

ChatUIイメージ

 新機能では、対応モデルを追加。高性能の「GPT-4」や画像生成の「DALL-E 3」など、用途に合わせて選択できるよう、対応モデルのバリエーションを増やした。実装済みのモデルは、ChatUI上で1クリックで簡単に切り替えられる。また、今後は「GPT-4o」 にも対応する予定としている。

 Microsoft Teams連携機能も搭載し、ブラウザーを立ち上げることなく、Microsoft Teamsのユーザーインターフェイスから生成AIパッケージをすぐに利用できる。

 新たに提供するプラグインのうち、インターネット検索プラグインは、インターネット上の最新情報を基にしたオリジナルの回答生成と参照元URLを提示する。指定したURLのWebページ内容の要約も行える。Code Interpreterプラグインは、チャットで指示をすることで、資料作成やデータ分析、プログラミングコードを生成・実行できる。自然言語での指示だけでなく、CSV、Excel、PDF、画像などのファイルをアップロードしてデータを出力できる。

 管理画面ダッシュボードでは、権限管理やユーザー管理、利用状況の可視化などの管理者向け機能を提供する。権限管理では、特定の部門のみが利用できるプラグインの作成など、部署や役職によって利用できるモデルやプラグインを、Microsoft Entra IDのグループ権限ごとに設定できる。

 このほか、生成AIパッケージと顧客システムをAPIを通じて連携できるAPI連携機能や、顧客自身が開発したプラグインをChatUIに実装できる機能、複合的な処理を必要とする指示文に対しても、複数のプラグインやデータ連携先を横断した上で文章を作成するAgentプラグイン、Microsoft Copilotから生成AIパッケージの機能を使える連携機能、株式会社サイエンスアーツのライブコミュニケーションプラットフォーム「Buddycom」との連携機能などの追加を予定する。

 また、ソフトバンクはJTP株式会社と、生成AIパッケージで協業を開始した。JTPが培ってきたAIソリューションの知見と、ソフトバンクの生成AIパッケージの提供ノウハウや生成AIにおける社内実践を基に、一部機能を共同で開発、拡張していく計画としている。