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Dynatrace、AIを活用した新しいログ分析機能を提供

 米Dynatraceは現地時間2月27日、従来のログ管理ソリューションが抱える課題の増加について対応するための、AIを活用した新しいログ分析機能の提供を発表した。

 Dynatraceでは、従来のソリューションは、既存の監視ツールとは別に動作することが多く、運用上の非効率性を引き起こし、インシデント解決の遅延、コストの増加、セキュリティリスクの増大につながっていたと説明。Dynatraceは、強化されたログ分析機能と効率的なアプローチにより、これらの課題に対処する革新的なソリューションを提供するとしている。

 DynatraceのAIエンジンであるDavis AIは、ログの内容を即座に説明し、社内のさまざまなチームが複雑な分析作業を容易に行えるようにする。ユーザーは自然言語を使用してクエリを作成し、ダッシュボードを構築して、レポートを生成できる。

 自然言語インターフェイスにより、専門的なクエリ言語は不要となり、直感的な検索やフィルタリング機能を通じてログ分析を全社に広げられる。これにより、多くのユーザーが、大規模なトレーニングを受けることなくログデータにアクセスし、分析できるようになる。

 さらに、OpenPipelineテクノロジーにより、チームは取り込まれたログをKubernetes環境の詳細情報などの重要なITで、より迅速にデータの理解を深め、効果的な分析を行える。ログは簡単にメトリクスやビジネスイベントへと変換でき、ダッシュボードや分析ツールとの統合を効率化して、リアルタイムでのインサイト取得ができる。チームは、標準的なテクノロジーを事前に処理することで、検索やフィルタリングも高速化され、重要なビジネスニーズにすばやく対応できるようになる。

 シンプルな新価格モデルも提供し、クエリを含む新たな価格体系により、組織は年間コストをより正確に予測し、特にクエリ使用量が多いケースでログ管理の取り組みを迅速に拡大できる。これにより、コスト管理のためにクエリ使用量を手動で監視する必要がなくなるとしている。