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NTT Com、閉域網上にマルチクラウド環境を構築する「Multi-Cloud Connect」を機能強化

接続や帯域変更を即座に行える「オンデマンド開通機能」を提供

 NTTコミュニケーションズ株式会社(NTT Com)は20日、インターネットを経由しないセキュアな閉域網上にマルチクラウド環境を構築できるネットワークサービス「Multi-Cloud Connect」について、順次機能強化を行うと発表した。

サービス提供イメージ

 機能強化では「オンデマンド開通機能」として、NTT Comの「Enterprise Cloud」や「Amazon Web Services」「Microsoft Azure」「Office 365」などのクラウドサービスへの接続申し込みや帯域変更を、ウェブポータルから即時に行うことができるサービスを提供する。従来約7営業日を要していたクラウドサービスとネットワークとの接続を、SDN技術を用いることで数分に短縮。スケーラブルなクラウドの設定変更に合わせて、ネットワークについても即時に最適なサービスを利用できる。

 また、従来の東京エリアに加え、大阪エリアにある「Enterprise Cloud」との接続にも対応。AWSを閉域で接続する「AWS Direct Connect」や、「Microsoft Azure」「Office 365」を閉域で接続する「ExpressRoute」への直接接続にも対応し、東京エリアと大阪エリアの両方を利用することで、より信頼性の高い冗長化構成とすることもできる。

 オンデマンド開通機能は、Enterprise CloudとAWSから対応し、Microsoft AzureやOffice 365については順次提供予定。海外接続についても順次提供を予定する。

三柳 英樹