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NTT Com、セキュアなマルチクラウド環境を実現する「Multi-Cloud Connect」

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は26日、企業向けVPNサービス「Arcstar Universal One」において、さまざまなクラウドサービスと接続するオプション「Multi-Cloud Connect」を提供開始すると発表した。

 Arcstar Universal Oneは、全世界196の国と地域で提供しているVPNサービス。従来の同サービスは、NTT Comのクラウドサービス「Enterprise Cloud」「Cloudn」、および世界130拠点以上で提供するデータセンター「Nexcenter」をセキュアに接続し、一体的に提供してきた。

 今回のMulti-Cloud Connectでは、SalesforceやBox、Microsoft Azure、Amazon Web Services(AWS)といった他社のクラウドサービスとの閉域網接続を提供し、セキュアなVPNで接続されたマルチクラウド環境を実現する。これにより、例えば、NTT Comのクラウドサービスを利用している企業が、Microsoft AzureやAWSを基盤として利用するシステムを含め、ハイブリッドに利用できる環境を迅速かつ柔軟に構築できるとした。

 また接続回線は、ベストエフォート、ギャランティの両タイプで、多様な速度を提供するので、必要に応じて最適なものを選択できるとのこと。

 価格例(税別)は、例えば「Multi-Cloud Connect for Microsoft Azure」のギャランティタイプの場合、10Mbpsで月額6万4000円から。「Multi-Cloud Connect for Amazon Web Services」は、ギャランティタイプが50Mbpsで月額6万円から。ベストエフォートタイプが100Mbpsで月額6万円から、などとなっている。

 なお、提供は日本国内から開始し、順次、欧州、アメリカ、アジアでの提供を拡大していく計画で、2015年末に英国ロンドンにおいて、Enterprise CloudやMicrosoft Azure、AWSに接続する予定とした。また、接続に対応するクラウドサービスについても、ニーズを踏まえて順次追加する考えだ。

石井 一志