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龍谷大学、教育系情報システムのネットワークにSDNを導入

NECの「UNIVERGE PFシリーズ」で運用管理負荷を軽減

 日本電気株式会社(以下、NEC)は8日、龍谷大学が、大宮・深草・瀬田の3キャンパスで利用する教育系情報システムを統合管理するため、SDNを活用したネットワークを構築したと発表した。

 龍谷大学には、学生が授業や研究などで利用する「教育系情報システム」と、主に事務職員が利用する「業務系システム」、図書や論文の管理などを行う「学術情報系システム」などのシステムが存在するが、各システムのサーバー、ストレージ、ネットワークはそれぞれ独自に構築されている。また、教育系情報システム1つ取っても、3キャンパスそれぞれでネットワークの運用管理が行われており、コスト面や運用管理面で効率化が必要とされていたという。

 さらに、龍谷大学はアクティブラーニングや問題解決型学習を積極的に推進していることから、組織や職員配置の変更頻度が高く、都度ネットワーク工事やレイアウト変更が発生するなど、事務職員への作業負荷がかかっていた。

 そこでNECは、3キャンパスの教育系情報システムの統合管理に向け、SDNソリューションである「UNIVERGE PFシリーズ」を活用。ネットワークのSDN化を実施した。これによって機器構成がシンプル化され、3キャンパスに設置されたネットワーク機器の設定変更・追加は、SDNコントローラから一元的に行えるようになっている。

 その結果、龍谷大学は、ネットワークに関する運用の利便性向上や管理負荷軽減を実現。教育の質の向上に向け、事務職員が学生への支援に専念するための環境整備につながるとしている。

 また龍谷大学は、将来的に全学ネットワークのSDN化を見据えており、残る業務系システムや学術情報系システムも含めてSDN化を進めていく予定とのこと。

石井 一志