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三井住友銀行、日本IBMとサーバーインフラに関する包括契約を締結

 日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は30日、株式会社三井住友銀行(SMBC)が株式会社日本総合研究所(JRI)を通じて、日本IBMとサーバーインフラに関する包括契約(ITソーシング)を締結したと発表した。契約期間は、2015年10月~2023年3月の7年6カ月間。

 今回の契約により、SMBCでは50以上のシステムにおいて、プライベートクラウドサービスとして必要な時に必要なシステム資源の使用が可能になる。IBM製ハイエンドサーバーにおいて、使用状況に応じた料金設定とするのは国内初の取り組み。サービスは、SMBCのシステム管理基準を満たしたシステム稼働環境を実現し、インターネットバンキングなどシステム資源の柔軟な対応が必要となる各種重要システムでの活用を見込む。

 また同時に、急速な技術革新や多様化する顧客ニーズに素早く対応するため、フィンテック企業との連携や新技術サービスの開発を迅速に行うクラウド基盤「IBM Bluemix」を採用。これらのハイブリッドクラウド環境を活用し、モバイルアプリケーションなどの開発を効率的かつ迅速に行い、顧客に新技術を活用したサービスを早期に提供していくとしている。

 SMBCとJRIは、この環境を三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)のグループ会社に展開し、システム資源の効率的運営に努めるとともに、グループ一体で顧客サービスの強化を図っていくと説明。日本IBMでは、長期的な戦略パートナーとしてSMBCならびにSMFGのビジネスの成長と新たな価値の創造をITの側面から支援していくとしている。

三柳 英樹