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AOKIが基幹システムを刷新、NEC Cloud IaaSとハウジングのハイブリッド構成で

 日本電気株式会社(以下、NEC)は2日、株式会社AOKIがNECのクラウド基盤サービス「NEC Cloud IaaS」を採用し、顧客情報の管理・分析や販売管理、顧客向けスマートフォンアプリの運用などで利用する基幹業務システムを刷新したと発表した。

 「AOKI」「ORIHICA(オリヒカ)」のブランドで全国700以上のファッション店舗を展開しているAOKIでは、今後の事業拡大を見据え、顧客情報、分析システム、MD(マーチャンダイジング)、POSといったシステムの効率化を図るため、基幹システムを刷新。その基盤として、NEC神奈川データセンターのNEC Cloud IaaSと「ハウジングサービス」を採用した。

 顧客管理・販売管理用のアプリケーションサーバー、Webサーバーは、柔軟にシステムや性能を拡張可能なNEC Cloud IaaS上で運用する一方、データベース、分析、POSといったシステムはハウジングサービス上で運用するハイブリッド構成になっており、クラウド基盤とハウジング間で連携しながら稼働しているという。

 管理面では、NEC Cloud IaaSの管理機能「セルフサービスポータル」を利用し、AOKIがシステムを一元的に運用管理する仕組みを実現。新規サービス導入時や業務システム負荷増加時などは、必要に応じて仮想サーバーやストレージといったのリソースを追加できるようにしている。

 AOKIでは、この基幹システムの導入により、顧客数やデータ量の増大に対応した柔軟なシステムの拡張、顧客ニーズに合わせた新サービスの迅速な立ち上げが可能になったほか、データ分析性能が向上したため、顧客のニーズをいち早く販売計画へつなげるとともに、経営関連の数値の迅速な把握による経営判断が可能になったとした。

 さらに、ICT基盤にかかわる運用コストの削減を見込んでおり、その分のリソースを新たな商品やサービス開発に投資することで、さらなる顧客満足度の向上を目指す考えだ。

石井 一志